掲載日：2021.07.28

　東京オリンピック2020が始まりました。日本のアスリートの活躍が連日のように報道されています。オリンピアンの皆さんには、これまで鍛えてきた体と、磨いてきた技で、大いに力を発揮してほしいと願っています。
　さて、その一方で、新型コロナ感染症（COVID－19）の感染者数も、現在‘記録ラッシュ’となっています。7月27日（火）現在の数字ですが、東京都の感染者は2848名でした。これは、過去の最多記録を300名も上回る感染者数です。さらに、埼玉県（593名）や沖縄県（354名）でも過去最多の感染者数となりました。東京都と周辺3県、いわゆる首都圏の感染者の増加は、昨年12月から今年1月にかけての第3波を超える勢いです。首都圏全域に緊急事態宣言が再発令される可能性も出てきました。

　このような状態になっている要因の一つは、首都圏での流行の主流を占めるウイルス株が、より感染力を増したデルタ株（インド株と言われていました）に急速に移り変わっていることです。
　現在、高齢者を中心としたワクチン接種が急速に進んでいます。その効果が高齢者の感染の減少という形ではっきり現れています。一方、皆さんと同じ年齢層（20歳代）は、まだほとんどワクチンを接種していないこともあり、現在の感染者の大きな部分を占めています。

　そこで、皆さんにお願いです。もうすぐ夏休みに入りますが、首都圏への帰省や旅行は極力自粛してほしいこと、行く際にはくれぐれも注意して行動してほしいことです。帰省すれば家族や友人と会う機会が増えます。普段会わない人同士がマスクなしで会話・会食することがCOVID-19の最大の感染リスクです。もちろん、首都圏だけでなくどこへ移動するにしても、そして山形での日常的な生活においても、注意深く行動してほしいと願っています。
　もう一つのお願いは、既にメッセージを出していますが、山形大学キャンパスを集団免疫ができている状態にするため、多くの皆さんにワクチンを接種していただきたいと思っています。ワクチン接種については、別途アナウンスが出る予定ですが、本学の職域接種（現在は‘大学拠点接種’と呼んでいます）が8月9日の週に始まります。キャンパス全体を感染症から守るためにも、皆さんの協力を求めます。

 2021年7月28日　新型コロナウイルス感染症対策本部副本部長
理事・副学長　花輪公雄

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