ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2022年10月 > 学長定例記者会見を開催しました(10/6) > 山形大学認定ナセバース研究グループ設立 ~メタバースやロボット・IoTを活用し地域コミュニケーション支援~

山形大学認定ナセバース研究グループ設立 ~メタバースやロボット・IoTを活用し地域コミュニケーション支援~

掲載日:2022.10.06

本件のポイント

  • メタバースなどのVR技術やロボット等を活用し、学生・教員・研究者が垣根を越えて集まり、地域に根ざした新しいコミュニケーション支援システムを開発する拠点として大学認定研究グループ『ナセバース』を設立(2022年6月2日)
  • 『ナセバース』とは、本研究グループによる「メタバース」等を活用した地域の振興・発展を期して、米沢藩中興の祖・上杉鷹山公の「なせば成る」の冒頭部分を冠した造語。( なせば成る + メタバース = 『ナセバース』)
  • ナセバースは、学生・教員・社会人が身分職種・学年・学部・大学間の垣根を越え結集しメタバース等のVR技術、対話ロボットやICT技術を活用し地域のコミュニケーション支援ツールを開発する日本初の研究拠点。今後、教育や介護分野などへの応用が期待される。

概要

 アフターコロナの働き方・ライフスタイルの変化に対応すべく、地域に暮らす児童生徒から現役世代・さらに高齢者まで幅広い世代の人たちの交流を深め、心身ともに豊かな生活に資する新たなコミュニケーション支援ツールによる仕組みづくりが求められています。本学で「メタバース」やICT・ロボット開発に携わる学生・教員・研究者が集まり『ナセバース』研究拠点を立ち上げました。いままで培ったIoT/ICT・ロボット技術とメタバース技術、そして教育現場・介護現場での知見を融合し、地域のコミュニケーション支援、産業振興に役立つシステム開発を目指します。

 詳しくはこちらをご覧ください

背景

 インターネット上やゲームの世界など、現実とは異なる空間に存在する3次元の仮想空間「メタバース」は、ここ数年において世界中で関心が集まってきており、ビジネスや教育・観光といった分野で導入の検討が進められています。また、対話が可能なロボットやペットロボット等を駆使した見守りなど各種支援システムが開発・運営されています。本学でも、学生サークルであるVR(バーチャル・リアリティ)部において「メタバース」を活用したバーチャルオープンキャンパスやケヤキ並木の3Dデータ化、といった活動がおこなわれています。これら「メタバース」やICT・ロボット等を活用し、アフターコロナ時代の教育や介護、他のさまざまな分野で児童から現役世代・高齢者まで幅広い世代の地域の人たちの交流を深める場をつくろうと、学年・身分・学部学科の垣根を越えた学生・教員・研究者が結集して「ナセバース」研究拠点を立ち上げ、202162日山形大学認定研究グループの承認を受けました。今まで培ったロボットやメタバース技術を融合し活用することで、世代間・年代間をつなぐ新たなコミュニケーションツールによる仕組みづくりを目指します。

研究手法と展望

 メンバーはIoTセンサシステムを用いた感情表現エンジン開発や次世代ロボットシステムを開発している教員、カウンセラー、VR部の学生・マイコン試作やプログラミングに興味のある学生等から構成され、ハード/ソフトウェア双方によるシステム開発を通して、教育・介護などの現場の声や専門的な知見を融合しつつ山形地域からコミュニケーション支援に役立つツールの開発を目指します。現在、教員・学生等あわせて総勢20名。複数のグループに分かれて試作開発を進めており、山形大学内でのメーカーフェアの開催やメーカーフェア東京への出展なども計画中。
 メタバースは大学の授業やオリエンテーション、オープンキャンパス等にも使用されてきていますが(例:東京大学が中高生・社会人教育プラットフォームとして「メタバース工学部」設立(7/21)、広島工大と北大の非公認サークルが「全国メタバースサークル連盟」設立(9/15)など)、学生や教員、社会人が学科や学部・大学の垣根を越えて結集し、教育・介護などの現場の声や専門的な知見を融合しつつ山形地域からコミュニケーション支援に役立つツールを開発し世界へ発信していく『ナセバース』の活動は、日本初。

関連リンク

  • シェア
  • 送る

プレスリリース一覧へ