ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2022年11月 > 学長定例記者会見を開催しました(11/10) > 「鎌倉殿とほか3人―大河ドラマに便乗展―」 ~重要文化財「中条家文書」から鎌倉幕府黎明期の古文書を展示中~

「鎌倉殿とほか3人―大河ドラマに便乗展―」 ~重要文化財「中条家文書」から鎌倉幕府黎明期の古文書を展示中~

掲載日:2022.11.10

本件のポイント

  • 山形大学中央図書館所蔵「中条家文書」から貴重な古文書5点を山形大学附属博物館で展示中。
  • 5点のうち2点は源頼朝が征夷大将軍に就任した時期の貴重な政所下文です。
  • 11月25日(金)に本展を監修した大喜直彦教授によるギャラリートークを行います。
  • 本展にあわせて、タイアップ企画としてギャラリートークの後に、健康と学びのサポートセンター公開セミナー「失ってほしくない日本の文化性―消滅危惧武道用語―」が行われます。

概要

 本年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やアニメ「平家物語」など、平安時代末から鎌倉時代を扱った創作物が注目を集めています。本館でもこれらに便乗し、ドラマなどをきっかけに歴史に興味を持った方々の一層の興味関心を引き出し、「中条家文書」の魅力を広めることを目的とし本展を企画しました。
 なお、展示以外にも古文書を詳しく解説するギャラリートークや、健康と学びのサポートセンターによる武道用語に関する公開セミナーを行いますので奮ってご参加ください。
 詳しくはこちらをご覧ください。

中条家文書

 山形大学が所蔵する「中条家文書」は、昭和47年(1972)に中条敦氏により本学に譲与されました。平成4年(1992)にはそのうちの233通が重要文化財に指定されています。
 中条氏は相模国(神奈川県)三浦半島の有力者、和田一族を出自としています。中条家の祖・和田宗実は2代目鎌倉将軍源頼家を支えるため作られた「十三人の合議制」のうちの一人、和田義盛の弟です。鎌倉時代から連綿と続く名族であり、中条家に伝来した文書群は中世越後国の戦乱や土地支配・一族の相克を映し出す貴重な史料群となっています。
 中条家文書の中で最も古い「鎌倉幕府将軍家政所下文」は、建久3年(1192)頼朝の意を受けて和田宗実を越後国(新潟県)奥山庄の地頭職に任命した文書と、同日付で出された相模国南深沢の地頭職を任じた文書です。これらは頼朝が征夷大将軍在職中の文書であり、原本を確認できる大変貴重な史料です。

関連企画

●ギャラリートーク「笑ってはいけない鎌倉時代」
 講  師:大喜直彦(山形大学学術研究院教授 地域教育文化学部担当)
 日  時: 11月25日(金)13時00分~30分、18時00分~30分の2回開催
 参加方法:現地・オンライン開催
 現地希望の方はフォームからのご予約ください。
 Zoom希望の方は以下のアドレス、またはIDよりお入りください。
 ≪https://us04web.zoom.us/j/74888273753?pwd=t3a29GerLOKba0E4a3Qg6OkK2tKfdb.1
 ≪ミーティングID: 748 8827 3753≫
 ≪パスコード: Y0qKCQ≫

 ●附属博物館イベントタイアップ企画
 健康と学びのサポートセンター公開セミナー「失ってほしくない日本の文化性―消滅危惧武道用語―」
 講  師:竹田隆一(山形大学名誉教授)
 日  時:11月25日(金)18時45分~20時00分
 会  場:山形大学小白川キャンパス人文社会科学部1号館1階103号室
 参 加 費:無料
 対  象:高校生以上
 定  員:70名
 参加方法:11月20日(日)までに申込フォームよりお申込みください。

関連リンク

  • シェア
  • 送る

プレスリリース一覧へ