ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2022年11月 > 学長定例記者会見を開催しました(11/10) > ⼭内泰樹教授がIEC1906賞を受賞 ~電気・電子技術の国際標準化活動への大きな貢献が評価~
掲載日:2022.11.10
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国際電気標準会議(IEC)は、電気及び電子技術分野の国際規格の作成を行う国際標準化機関で、100以上の分野に分かれ、世界中から20,000人を超えるエキスパートが規格策定に向けた活動を行なっています。IEC1906賞は、2006年に1906年の創立から100周年を迎えることを記念して、IECの技術活動に関連した電気・電子技術の標準化及びその関連活動に多大な貢献があった個別技術専門委員会の専門家(個別の技術委員会に参加し貢献している人)の業績を称えるものです。本年度は日本からは36名が表彰の対象となりました。
国際標準化活動は、ルール形成の⼀環であると同時に、産業界にとっては市場形成及び環境整備の⼿段の⼀つ として国際的に認識されています。⽇本においても「標準化⼈材を育成する3つのアクションプラン」(2017 年 1 ⽉策定)等の中で、国際標準化活動を⽀える⼈材の育成が重要な施策の⼀つとして挙げられています。 ⼭内教授は、2012年にIECにて発⾜した有機EL照明の技術委員会に当初から参加しており、2017年からはコンビナー(議⻑)として、委員会⾃体が円滑に進捗するように主導し、これまでに6件の国際規格の成⽴に貢献してきました。そのうちの3件は、⽇本からの提案です。⽇本からの提案規格については、プロジェクトリーダーとして、その提案規格が成⽴するように中⼼的役割を果たしています。また、現在では成立した規格の整備も重要な活動の一つとなっており、成立した全規格の追補の検討を主導しています。以上のような10年以上にわたるIECでの⼀連の活動が評価され、この度の受賞へと⾄りました。
有機EL照明の普及は、まだ今後の課題となっています。市場への普及や残課題の解決に向け、さらに⽇本の技術⼒がきちんと評価される規格づくりができるよう、今後も努⼒していきます。