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庄内地域における遠隔診療の実証実験開始

掲載日:2023.02.03

本件のポイント

  • 独立行政法人山形県・酒田市病院機構日本海総合病院(以下、日本海総合病院)、学校法人東北公益文科大学(以下、東北公益文科大学)、国立大学法人山形大学(以下、山形大学)、酒田市、アイメディコ株式会社(以下、アイメディコ)、株式会社YCC情報システム(以下、YCC情報システム)、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、4月よりリモート診療実証実験活動を始める。
  • 庄内地域における医療分野の課題抽出、オンライン診療器具開発および実証実験、機能を高度化したコミセンの整備を行う。

概要

 文部科学省COIプロジェクトで行ったリモート診察実証実験の結果を踏まえ、本システムをさらに高機能化し、まず庄内地域において運用する。日本海総合病院、東北公益文科大学、山形大学、酒田市、アイメディコ、YCC情報システム、NTT東日本らが、4月より遠隔診療実証実験を始める。また、実証実験場所として酒田市日向コミセンを中心とした地域住民の交流を活発化させるため、コミセンに医療Maasを活用した遠隔診療システムや大型モニターによる高臨場コミュニケーションを可能にして、機能を高度化し、子どもから高齢者までが集う、遊び、学びの場とすることにより、子育て環境を充実させ、地方での安心した暮らしを提供する。

 詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください。

背景と経緯

 コロナ禍において介護施設や病院での感染クラスターの発生が大きな問題となっており、医師と利用者、患者が直接対面する事なく、また遠方からでもすぐに診察できるリモート診察システムの導入が急務となっている。また、医療過疎地においては、リモート診察は住民の安心、安全な生活に不可欠である。しかし、現在のリモート診察システムは、単にパソコンやタブレット、スマホなどで、医師と患者らが会話をするだけの機能しかなく、顔色など病状の診断に不可欠な情報や臨場感が不足しており、山形大学では、文部科学省COIプロジェクトで、プロジェクト参画企業であるNTT東日本と共同で令和3年10月、酒田市の日本海総合病院、松山診療所と飛島診療所に本リモート診察システムを設置して運用を開始した。
 そこで、本取り組みにおいては、山形大学、アイメディコ、YCC情報システムは、電子聴診器やエコーなどのセンサーをシステムに組み込み、より多機能な診察を可能にするとともに、多くのバイタル情報を医師に伝えることにより、リモート診察システムの診断精度を上げたい。システムの運用は、日本海総合病院が実証に取り組む医療Maas事業との連携を検討していく。さらに、高齢者の見守りも兼ねてリモート健康相談等をコミセンでも行い、各種活動の際に、気軽に健康相談できるネットワーク環境を整える。また、高臨場大型モニターを設置してコミセン同士を繋ぐことによって多機能な「ハブ(HUB)コミセン」とし、医療Maas事業ばかりでなく、東北公益文科大が中心となり、コミセン間での地域住民間での交流を活発化させる。また、コミセンにおいて、こども教室を高齢者参加で行うことにより、子ども高齢者間での交流を活発化させ、小中学生の居場所づくりや学習をサポートとともに、高齢者の社会参加を促す。

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