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川鮭でつなぐ健幸の輪 「鮭ボール」地域経済・雇用に貢献 ~学生による商品開発 行動経済学を活用し観光施設での実践販売へ~

掲載日:2025.11.06

本件のポイント

  • 未利用資源である川鮭を活用し、学生主体で新商品「鮭ボール」を開発
  • 山形大学では初となる行動経済学の知見を活かした販売戦略により、地域資源の持続可能性やブランディングに関する新たな知見を創出
  • 多業種連携による地域共創型ビジネスモデルとして、持続的な地域経済活性化と雇用創出が期待される

概要

 山形大学農学部 食農総合科学研究室では、「農から健幸®」1をミッションに掲げ、食と農を通じて社会の架け橋となり、人々の暮らしに届く社会実装研究を推進している。その一環として、未利用資源である川鮭に着目し、地域の漁業組合・観光施設・学生が協働して商品開発から販売までを行う産学連携プロジェクトを展開している。学生主体による企画・試作・改良を経て誕生した「鮭ボール」は、鮭の遡上時期にあわせて鶴岡市の庄内観光物産館で販売開始予定。今後は山形県内の大型観光立寄施設への展開も見込まれている。
 本件は、未利用魚の利活用に関する実装研究として学術的価値を有し、地域資源の持続可能性に関する新たな知見を創出している点に特徴がある。さらに、行動経済学的アプローチ2を応用した販売手法を段階的に導入することで、消費者心理に基づく購買促進モデルの効果検証を行う社会実験的プロジェクトとしての意義も持つ。
年間数億円規模の売上創出を視野に入れた地域共創型ビジネスモデルとして、持続的な地域経済活性化と雇用創出を実現するモデルケースとなることが期待されている。

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背景

 昨今の物価高の影響や漁獲資源の有効活用が求められる中、山形県の内水面漁業では、河川に遡上する鮭の多くが活用されないままとなっているという課題があった。地域資源を再評価し、学生と地域が協働して「農・食・観光をつなぐ新たな価値創出」を実現する取り組みが求められていた。

研究手法・研究成果

 山形県内の大型観光立寄施設10施設以上が加盟する「山形おとなりさん連絡会」との協働により、川鮭を活用した食品の商品化に挑戦。学生主体で試作品開発、試食会、販売戦略設計、テストマーケティングを実施した。試作を重ねた結果、栄養価と味、価格を兼ね備えた「鮭ボール」が完成。

今後の展望

 今後は潜在需要に特化した商品開発に注力し、地域事業者との協働を深化させることで、持続可能な地域資源活用モデルを構築し、山形の豊かな食の魅力を全国・世界に発信することで、地域経済の活性化と雇用創出に貢献していく。

用語解説

1.農から健幸®:・・・農林水産業を人々の健康と幸福を創出する源泉と捉え、健やかな暮らしを実現する理念。
2.行動経済学的アプローチ:・・・人の“つい選んでしまう心理”を利用して、無理なく望ましい行動を促す方法。

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