







ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2026年02月 > 学長定例記者会見を開催しました(2/5) > 【国立大初】理学部が生成AI搭載キャリア・チュートリアル導入 ~「答えを教えないAI」との対話で、自律的なキャリア観を育成~
掲載日:2026.02.05

山形大学理学部は、株式会社ベネッセi-キャリアが提供する生成AI搭載型キャリア教育プログラム「キャリア・チュートリアル」を、国立大学の学部として初めて導入いたします。従来の動画視聴型の学習とは異なり、学生が「生成AI」を相手にチャット形式で対話(壁打ち)を行いながら、自身の価値観や将来像を言語化するものです。 信頼性の高い外部プログラムをいち早く取り入れ、1年次から最新の生成AIテクノロジーを活用した「自ら考えるトレーニング」を行うことで、変化の激しい社会に対応できる理学人材の育成を目指します。
これに伴い、2026年2月13日(金)に、理学部生を対象としたキックオフ公開利用説明会講習会を開催いたします。当日はベネッセi-キャリア担当者と本学教員が連携し、学生が各自のPCを用いて生成AIとの「壁打ち(対話)」を実践します。最新の生成AIテクノロジーを活用し、学生が自らの価値観や将来像を言語化するプロセスを、ぜひご取材ください。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
理学部系学生を対象としたアンケート(2025年12月実施)によると、429名の回答者の3分の2が週に数回から毎日生成AIを利用しており、AIが生活に浸透した「AIネイティブ世代」であることが明らかになりました。こうした生成AIの急速な普及により、社会で活躍する人材の資質として「AIを使って何ができるか」というAI利活用力が問われるようになっています。 こうした時代において、これからの理学人材には、AIが提示する情報を鵜呑みにするのではなく、AIを相手に議論を深め、独自の解を導き出す論理的思考力や俯瞰的判断力が求められます。こうした人材を育成するために、理学部では2024年にプログラミング学習サービス「paizaラーニング」を国立大学として初めて組織導入するなど、 時代に即した最先端のデジタル教育環境整備を行ってまいりました。
今回はその第2弾として、株式会社ベネッセi-キャリアが提供する生成AI搭載型キャリア教育プログラム「キャリア・チュートリアル」を国立大学の学部として初めて導入します。キャリアビジョンの形成に対し「正解」を求めて受け身になりがちな学生も多く、自身の高度な専門性や強みをどう活かすか、その言語化に課題を抱えています。そこで、「答えを教えないAI」との対話プロセスをキャリア教育に組み込むことで、安易な正解ではなく、AIからの逆質問に対して自分の頭で考え言葉を紡ぎ出す経験を積ませます。これにより、生成AIの適切な利活用を学ぶとともに、学生自身の強みの言語化を促すことを目指します。
今回導入する「キャリア・チュートリアル」の最大の特徴は、教育用にチューニングされた生成AIの活用です。
• AIによる「問いかけ」機能: 学生が考えを入力すると、AIは安易な答えや修正案を提示するのではなく、「それはなぜ?」「具体的にはどのような経験から?」といった深掘りする問いを投げかけます。
• 24時間いつでも「壁打ち」が可能: 対人では緊張してしまう学生や、深夜・隙間時間に思考整理したい学生に対し、AIがメンター(壁打ち相手)として機能。心理的安全性を担保しながら、自己分析を深めます。
• 新卒採用担当者目線のフィードバック: 学生が作成した文章に対し、AIが新卒採用担当者の視点から客観的なフィードバックを即座に提供。自己PRの論理構成力を高めます。
本プログラムの導入キックオフとして、理学部・大学院理学専攻・大学院地球共生圏科学専攻学生向けのハイブリッド型講習会を実施します。 当日は、実際に学生が生成AIからの「問いかけ」に対して回答を考え、リアルタイムでフィードバックを受ける様子をご覧いただけます。
• 日時:2026年2月13日(金) 10:30~12:00
• 会場:山形大学 小白川キャンパス 理学部1号館
• 内容:ベネッセi-キャリア担当者および理学部教員による指導の下、学生が持参したPCでシステムにログインし、実際に生成AIとの対話を体験します。AIからの「深掘りする問い」に答えながら、自己分析や将来のキャリアビジョンの棚卸を行います。
今後の展望
本導入により、学生は「AIに使われる」のではなく、「AIを思考のパートナーとして使いこなす」リテラシーを入学初期から身につけることができます。これにより、伝統的な理学研究の基礎力に加え、生成AI利活用などの先進的な教育ツールを柔軟に取り入れることで、生成AI駆動型社会においても自らの専門性を武器に活躍できる「AIネイティブ世代」の科学者・技術者を輩出してまいります。
※用語解説
1.株式会社ベネッセi-キャリア:株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社が2015年4月に設立した合弁会社。株式会社ベネッセコーポレーションの大学教育事業部門とパーソルキャリア株式会社の新卒就職支援部門を統合し、両社のリソースを活用し、大学の教育支援、学生の就活支援、および企業の採用支援を行う事業を推進。大学生向け教育事業と新卒学生に特化した就職支援事業を合わせることで、学生の力を伸ばし、学生が自分を活かせる職場に出会い、自らの力で社会に貢献できる人材になることを支援。教育事業と就職支援事業の一体的な運営を通じて「まなぶ と はたらく をつなぐ」ことを目指します。
2. キャリア・チュートリアル:2025年11月より株式会社ベネッセi-キャリアが提供する、学生ひとりひとりが「自分にあった進路選択の一歩目」を踏み出すための、個別最適なキャリア教育・指導を実現するキャリア教育用WEBアプリケーション。「答えを出さずに問いを出す」AIと壁打ちを行い、学生の思考とキャリアビジョンの棚卸を促進することが特徴。