







ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2026年05月 > 学長定例記者会見を開催しました(5/7) > 思考を「雑に」形にする共創プロトタイピングスペースを新設 ~山形大学 社会共創デジタル学環における新たな教育・研究スペース~
掲載日:2026.05.07

山形大学社会共創デジタル学環は、社会課題や事業構想の初期段階における共創的思考を支援するため、新たに「共創プロトタイピングスペース」を整備しました。
本スペースは、一般的な工作室や製作拠点とは異なり、完成度の高い成果物を作ることを目的とせず、考えを外に出し、他者と共有し、対話を通じて構想を深めるための「低忠実度プロトタイピング空間」として設計されています。
教育・研究の両面において、構想初期に不可欠な思考プロセスを支える新たな基盤となることを目指しています。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
生成AIの進展により、アイデアの言語化や表現、試作といった創造的な行為は、専門的な知識や経験を持たない人々にとっても取り組みやすいものになりつつあります。一方で、AIによる効率化が進むからこそ、自身の考えを身体的・感覚的に捉え直し、他者と対話するプロセスの重要性が改めて高まっています。
こうした背景を踏まえ、本学では、生成AI時代だからこそ「思考をあえて雑に形にし、コミュニケーションを通じて共創の起点を生み出す」ことを重視した空間として、本スペースを整備しました。
本スペースは、以下の考え方を軸に構成されています。
・思考の外在化:頭の中にある曖昧な考えや関係性を、紙や立体物として外に出し、共有可能な形にすることで、個人の思考を集団の議論へとつなげます。
・制作を通した思考:「仮に作ってみる」「すぐ壊せる」ことを前提とした低忠実度の制作を通じて、試行錯誤と対話を自然に引き出します。
・五感・記憶を刺激する環境:視覚情報だけに依らず、触覚や身体感覚、個人の経験や記憶を手がかりに構想を深めることを重視しています。
・安全に“雑さ”を許容する運用:必要に応じて簡易的な工具を使用できる運用としつつ、安全性と管理性を確保し、学内施設として持続的に利用できる環境を整えています。
本スペースは全学の学生を主な対象とし、授業や演習における構想ワーク、ワークショップでの利用などを想定しています。完成を目的としないプロトタイピングを通じて、自身の考えを他者と共有し、対話を深める場として活用されます。
本スペースは、教育・研究の基盤としての活用に加え、今後は地域や学外の関係者との共創活動への展開も視野に入れています。社会課題や事業構想に対し、多様な立場の人々が構想初期から関わるための環境として、継続的な運用と発展を目指します。

