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大花沙衣 農学部 食料生命環境学科 1年

派遣先期間:平成30年8月24日~9月11日 

日本語教室での活動内容
 この大学では、朝、昼、夜と一日3回授業が行われます。朝と昼は参加学生が少ないためどちらかを1回出て、夜は多いので全員が出ます。日本語教室に来る学生は3パターンに分けられます。レベルの低い方から、ひらがな・カタカナの学習をしている学生。ひらがな・カタカナを覚えており、語彙を増やそうとしている学生。会話が出来るレベルの単語力があり、文法も伝わる程度に作れる学生。このように3つに分け、そこから日本人の数に合わせてできるだけ小グループ化して授業を行った。
 ひらがな・カタカナを教える際に、発音をチェックしていたが、特にりゃ・りゅ・りょを正しく発音するのが難しそうに感じた。私はどう説明したらよいか分からなかったため、繰り返し発音を聞かせ、同じグループ内で私と近い発音が出来ている生徒に「他の人に教えてあげて」とジェスチャーし、ベトナム語で説明を代弁してもらうという方法で行った。
 この大学の学生は英語が分からない人もいる。聞くところによると、入試で英語を使わない方式もあるようだ。単語を教える際、インターネットが使えないために画像を見せられない、ベトナム語に翻訳できない、また英語が伝わらないために日本語の意味が伝わらない。このような場合には遠慮なく日本語クラスのサポーターに手伝ってもらう。

 日本語教室以外での交流活動
 毎週土曜、日曜になるとHinata clubのメンバーとどこかに出かける。大学からバスで20分程走った所にあるハノイセンターでは、おみやげの店や食べ物屋がたくさんあったり、路上でゲームをする人やダンスをする人など、とても賑わっています。私はここでベトナムの民族衣装であるアオザイを着て写真を撮ったり、お土産屋巡り、散歩などをして楽しんだ。また、ここではegg coffeeというものが食べられる。これは底にブラックコーヒーが入っており、大部分は見た目はプリン色の液体が入っているというものである。かき混ぜて食べると、味はコーヒーゼリーのような味がしてとてもおいしい。
 タクシーで10分ほど走ったところにあるイオンにも何度か行った。ベトナムのイオンは大きく、世界中の人気店があり、日本の店や有名ブランド店などたくさんの店が揃っていて、賑わっていた。清潔感もあり、とても楽しめた。
 また、SVICOという大型ショッピングモールにも行った。ここでみんなと映画を見た。ベトナムの映画館では上映中の観客の反応が大きく、声を出して笑ったりビックリしたりして少し賑やかに感じられた。
 平日には毎日のように夕ご飯の後に紅茶屋さんに行った。ここでみんなとゲームをする。店にはトランプやUNO、ジェンガなどがあり、これを自由に借りることが出来る。メニューは紅茶やスムージーの豊富な種類があり、どれもおいしく、物価が安く、ベトナムで最も好きな場所になった。

 参加目標の達成度と努力した内容
 第一に、ベトナムの学生と帰国してからも連絡をとる位仲の良い友達を作ることである。実際現地に行ってみると学生は積極的に関わろうとしてくれて、一緒に食事をしたり少し遠くに出かけるうちに仲が深まり、ずっと笑っている程楽しく過ごした。帰るときに私は手紙を渡したが、涙を流してくれたり、日本に着いてからビデオ通話に誘ってくれてこの目標が達成できたと感じてとても嬉しかった。
 第二に、日本に来たいと思えるようなアピールを頑張ろうということである。日本語教室に来ていた人の殆どは将来日本に行きたい、働きたいという人が多かったので、こちらから何もせずとも日本にはみな興味を持っていた。なので私は、日本に来てから知っていると便利なことや楽しくなるようなことを教えることにした。日本のバスとベトナムのバスの違いや、ベトナムには電車はないが鉄道はある、日本の新幹線の特徴の話では互いに盛り上がった。日本とベトナムでは色々なことで違いや似ているところがあるので互いに紹介することで互いの国に興味を持ち合うことが出来るので楽しいと感じた。
 第三に、文化の違いを味わうということである。ベトナムの道路は常にバイクが走っており、横断歩道はないため、渡るタイミングは自分次第である。タイミングを間違えればとても危険だ。バスでは座っていることは殆どない程混んでおり、乗り降りの時間はとても短かった。こんなに辛いバスは初めてだった。また、私は洪水ほどの大雨を経験した。いつもはバイクが休まず走っている道もほとんど走っておらず、くるぶしが浸かるほど水かさがあった。現地の人はそれでも冷静でいたので、私は驚いた。

プログラムに参加した感想
 私は日本ではあまり活動的ではなく、休日には1日中家にいることが多かった。しかしベトナムに来てから、暇さえあればみんなで集まってカードゲームをし、夕ご飯の後には紅茶屋に行って安全な時間ギリギリまで遊ぶという生活で、初めの頃は疲れで辛かったが、慣れれば楽しくなり、日本にいるときとは違う生活ができて楽しかった。
 日本語教室では頻繁に来てくれる生徒が多く、日に日にレベルアップするように感じられたところにやりがいを感じた。また、生徒の中にはご飯や寝ることなどの活動以外で1日中勉強に励んでいるという人がいた。私は今までの自分を見返して、テスト前以外ではそんな風に勉強に励んでいないと思い、私も見習って将来のために今からできることはやらなければという気持ちにさせてくれた。
 ベトナム語も少し覚えたので、私の中で貴重なお土産になった。あいさつはシンチャオ、ありがとうはカムオイ、人を呼ぶときはオーイ、○○おばあさんはバー○○ザーなどいろいろ教えてもらった。これらを話すとベトナムの友達は喜んでくれるので、楽しかった。

 今回の経験による今後の展望
 この学生大使で私は初めて日本から出た。前から外国に興味があったが、今回ベトナムに行ってみていつも見るものとは違う風景、飲食店、ホテルを味わい、とても楽しかった。飛行機にも初めて乗ったが、一人でも乗れるという自信がついた。これを機に、大学生のうちに多くの国に訪れたい。
 また、ベトナムの学生が大学生をとても楽しんでいるように見えた。真面目に勉強をし、遊ぶときは思い切り遊ぶ。日本の学生でもそうだが、ベトナムの学生に憧れを抱いたので、手本として私も今を楽しもうと思い、積極的に活動していこうと思う。

カエルの唐揚げの画像
カエルの唐揚げ

ティエンクン鍾乳洞の画像
ティエンクン鍾乳洞

ハノイセンターでのEGG COFFEの画像
ハノイセンターでのEGG COFFE

ハノイでの大雨の画像
ハノイでの大雨