ホーム > 国際交流・留学 > 学生大使派遣プログラムについて > H30ベトナム国家農業大学 > 岡部泰孝

岡部泰孝 農学部 食料生命環境学科 2年

派遣期間:平成30年8月24日〜9月17日

日本語教室での活動内容
日本語教室は二つのクラスに分けられる、日本語の勉強を始めたばかりの人が受けるビギナークラスと日本語をある程度勉強していて日本語の会話を勉強する会話クラスに別れていた。どちらのクラスも同じ回数ずつ教えた。わたしは学生大使プログラムでベトナムに行くのは今回で2回目だったので、前回よりも工夫して教えられた。前回感じたことはベトナムの学生には英語があまり通じないということである。そのため、ビギナークラスで教える際には、日向クラブのメンバーにサポートしてもらわないといけなかった。わたしは前回のプログラム終了後ベトナム語を少し勉強し、よく使う「読む」や「書く」のベトナム語、数字や簡単な表現などを覚えて2度目のプログラムに参加した。ベトナム語を使うことで生徒たちもすぐに理解してくれて授業を円滑に進めることができた。ベトナム語は特に発音が難しのだがわたしのベトナム語が伝わった時はベトナム語の勉強しておいてよかったと思った。また、今回はできるだけ生徒が能動的に受けられる授業を目指した。前回は授業をすること自体が初めてで、どのように進めて行こうか授業の段取りを考える余裕がなかった。ただ、ホワイトボードに書いた単語や文法を生徒がノートに写して、読むだけのもので、勉強していたことが定着していないと感じた。だから、今回は生徒が授業の中で身につくように、教える内容は少なくして、何度も同じ文法を例文を変えるなどして繰り返し教え、生徒が授業の中で定着することを重視して授業を行った。また、授業の中で空欄問題を作り生徒に解いてもらうことで、本当に理解しているのかが分かり、生徒の理解度に合わせて授業ができた。会話クラスでは、日本に興味を持っている生徒が多く、日本について話すことがとても多かった。特に驚いたのは、ベトナムの生徒が日本では知らない人も多くいるであろう、青森のリンゴ農家である木村さんについて知っていたことである。ちょうどベトナムに行く前に青森に行って、木村さんのリンゴを食べていたので、こんなところで木村さんの話をするとは思ってもいなかった。今は、インターネットの発展でベトナム人の生徒も日本についてたくさんのことをしている。日本についてたくさんのことを知っているので、私もいろいろな分野の話ができ楽しかったし、生徒にとっても様々なことを話すことで新たに知った単語や言葉があり、とてもいい授業になったと思う。

 日本語クラス外での活動内容
平日のクラスがない時間は現地の学生と近くの喫茶店に行くことが多かった。ベトナムは喫茶店文化の国でいたるところに喫茶店があり、また飲み物の種類も豊富なのでたくさんの種類飲み物を味わうことができた。また、喫茶店では話をしたり、トランプやウノをして楽しんだ。クラスがない時もいろいろなことができ、暇な時間がなかった。土日についは、今回は前回行きたいと思っていたが行けなかった、ベトナムの世界遺産のハロン湾に行くことができた。ハロン湾をクルーズした時は、天気があまり良くなかったが、ベトナムの絶景を楽しむことができた。また、クルーズの中で、鍾乳洞の中も行き、そこはとても湿度が高く、ジメジメとしたところであったが、初めての鍾乳洞であったのもあり、長い時間をかけて自然が作る造形に感動した。他にも、ハロンの海鮮をたくさん食べれ、とても楽しい旅行だった。前回は行けなかった人形劇場やロッテセンタービルなどにも行けて、今回のプログラムでハノイの観光も楽しむことができた。また、食べ物についても、前回でベトナム料理は食べ尽くしたと思っていたが、今回新しい食べ物に出会えることができた。ベトナムには本当にたくさんの麺料理があるのだと思った。

 参加目標への達成度と努力した内容
約一ヶ月という長い期間、海外で生活して国際経験を増やすというのが今回の目標であった。前回の教訓から海外での生活で気をつける点はわかっていた。まず、衛生面では食べ物を食べる時は、絶対に箸やスプーンは除菌シートで拭くことである。日本のように綺麗に洗われていないからである。また、もし風邪をひいたり、お腹が痛くなった時は現地の薬を飲まないと治らないということである。これらの事を気をつければ、あとは日本での生活とそれほど変われない。今回も何回かお腹が痛くなった時があったが、その都度現地の薬を飲めばすぐに治った。最終日は熱を出してしまったが、薬を飲んだり友達が作ってくれた生姜湯を飲んで飛行機の時間までには治った。約一ヶ月という期間もあり、何度か体調を崩すこともあったがその都度対応することができた。

 プログラムに参加した感想
私は、今回のプログラムを通じて長い期間海外で生活をするための力をつけたかった。そこで選んだのが日本語を教える内容の学生大使プログラムであった。日本語を教えるということについても前回のものよりも工夫し良いものにすることができた。日本語教室以外でも長い期間、海外で生活する術を身につけることができた。特に、体調を崩した時の対処については十分わかった。また、前回は行けなかった、ハノイの観光地に行きベトナムの文化にたくさん触れることができた。ハロン湾に山形大学の学生とベトナムの学生みんなで行くことができたことは最高の思い出になった。行く前は長いと思っていた25日間は終わってしますとあっという間で毎日が新たな発見がある、刺激に満ち溢れた日々であった。ベトナムでの生活を全面的にサポートしてくれた現地の日本語クラブである日向クラブのみんなに心から感謝したい。

 今後の展望
私は一年生の時から、長期休みは毎回海外に行っていた。今回のプログラムを含め海外を訪れたことで感じたことは、海外は日本とは言語、文化、食、価値観など様々な違うところがある。しかし、その都度、海外に行けばその国の文化や食、価値観を受け入れられる自分になっていて他の国にも行き、たくさんのことを吸収したいと思う。これからも長期休みは海外に行き、卒業してからも、海外の人と交流をする生活を送りたい。