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蛭川未宥 人文社会科学部 グローバル・スタディーズコース 1年

延辺大学 3/5〜3/18

 ①     延辺大学では、日本語の授業はたくさんありますが、私たちが実際に授業を行うのは1回しかありませんでした。その他の授業では、後ろの席で見学や現地の学生5,6人に対して山大生1人ぐらいでグループを作り、日本語で会話をしたりしました。現地の学生の日本語のレベルは様々ですが、まだ勉強し始めて半年しかたっていない学生でも普通に会話できたりと、全体的にレベルがとても高かったです。私たちが行った授業は、琿春キャンパスででした。琿春キャンパスは新幹線で40分ほどでした。建てられたばかりで、1.2年生しかおらず、私たちが授業したクラスは1年生でした。レベルは高くなかったです。私たちは90分の授業を2人でしました。授業内容としては、はじめに簡単に自己紹介して、山形大学について軽く黒板を使いながら説明しました。その次に、みんなに自分たちの趣味について紙に書いてもらいそれを何人かに発表してもらいました。それからは、3つのグループに分かれてもらいチーム対抗戦の日本語を使ったゲームを行いました。1つ目のゲームは、チームの代表者2人に前に出てきてもらい、私たちがその2人にお題を見せて、それを黒板に絵で描いてもらい、同じチームの人たちが当てるというゲームです。レベルが高くないということもあり、お題も簡単な単語で、絵を描く人は辞書を使ってもOKというふうにしました。そして3分以内で1番多く答えられたチームが勝ちとしました。2つ目は、私たちが黒板にあるお題を書き、それに含まれるものをチームで相談して紙に書き出すというゲームです。例えば、スポーツというお題であれば、バスケ、テニスというふうに書き出していきます。どちらのゲームも日本では小学生がやるようなゲームなので楽しんでくれるかとても心配でしたが、みんな楽しんでくれました。ゲームのルールを説明した時も、みんな途中途中理解してないようところが何回もありましたが、理解した学生が他のみんなに説明してくれたりと、クラスのみんなで協力しやって理解しようとしてくれたのでとても助かりました。私たちの授業はこれで終わりましたが、その後はそのクラスの何人かの生徒がキャンパスを案内してくれました。私たちが参加した授業はこのような感じでしたが、授業は1日に多い時で2回しかなく、その他の活動の方が濃かったです。

②     日本語教室以外の交流活動は、数え切れないほどあります。チューターの方たちには毎晩のようにどこかご飯に連れていってもらいました。日本でいうイオンのようなショッピングモールに連れていってもらったり、現地の学生が行くカラオケに行ったり、延辺大学に留学している日本人の誕生日会に参加させてもらったりもしました。これに関しては、現在延辺大学に留学している日本人の方みんなに会うことがきて、これも貴重な交流になりました。その他にも、山登りや、現地の映画館で日本の映画を見たり、民族衣装体験、チムジルバン体験、部活への参加などもしました。これらは、授業で作ったグループの子たちと行ったりもしました。中でも思い出に残っているのは、山登りです。これはチューターの方のお父さんに乗せていってもらったのですが、延吉市の隣の市の山を登りました。メインは山登りというよりかは、そこの山で有名なガラスの橋渡りです。橋が透明で下が見えるというものでした。そこは、ロシアにも近いとこなのでロシア人も多く訪れており、その人たちとも交流ができました。そこには、ジップライン(ターザンみたいなもの)を体験できる場所もあり、みんなで体験しました。途中で止まることがよくあるそうで、とても怖かったですが、身体中にロープを巻き付けられ無事に体験することができました。「外国だからなんでも挑戦してしまえ!」というのが私の心にはあり、とても良い経験になりました。ジップラインをする時もそうですが、全て中国語で説明されて、チューターの方が通訳してくれて、絶対に私たちだけでは行けないところなので、この学生大使を通してでしか体験できなかったなと感じます。その他の交流としては、学生とではないですが、日本語を教えている中国人の先生たちとご飯を食べに行ったりもしました。学生たちとはまた違った話が出来て楽しかったです。このようにいろいろな人たちと食事に行って会話をしたり、チューターのは人たちにさまざまな場所に連れていってもらったり多くの体験をすることができました。

③     私が中国に行く前に立てた目標の1つ目は、知り合った人たちの名前を覚えることです。私はこれを100%達成できたわけではありませんが、覚える努力はしました。話す前にま^_^^_^名前を聞くようにしました。そして毎日スマホを使って日記をつけて、それに写真もつけ名前と顔が一致するようにしました。そのおかげで今でも覚えています。2つ目は、ちゃんと自分が言ったことが理解しているか確認するということです。相手が理解しやすいようにゆっくり丁寧に話すのはもちろんですが、もし相手が理解してなさそうな顔をしていたら、もう一度聞いたり、写真を使って説明したりと日本語を理解しやすいように努力しました。

④     プログラムに参加した感想は、一言で言えば本当に参加してよかったということです。私はこのプログラムに参加したことで、中国に対するイメージが変わりました。反日のイメージだったり、あまりよくないイメージを抱いている部分もありましたが、実際に中国に行って自分自身で中国という国を感じることで分かることがたくさんあります。もしこのプログラムに参加していなかったら、私は中国に一生行かなかったかもしれないし、中国に対するイメージも変わらなかったと思います。だから、このプログラムに参加して感じたことは私の中でとでも大きな変化になると思います。そして、日本と中国を比べて日本のが進んでるところや、遅れているところを実感することができました。また、延吉市は中国の文化と朝鮮の文化の2つが混じっていて、日本にはないものを感じました。学生が話す時も、1つの文でも2つの言語が混じっていてとても面白かったです。このようなことは、学生大使のさまざまな大学の中でも延辺大学でないと経験できなかったし、とても良い経験になりました。そして、絶対にもう一度延吉市を訪れたいです!

⑤     私は、今グローバルスタディーズコースに所属していて、中国の文化について詳しく勉強していきたいと思っているので、今回の経験を生かしてさらに深く学んでいきたいと思います。また、長期留学も考えているので、その自身にも繋げていき、いろいろなことに挑戦することも忘れず続けていきたいです。また、2週間行っている間、とても親切に私たちのお世話をしてくれたチューターの人たちみたいに、私もこれからチューターをするとき日本のおもてなしをしていきたいと思います。