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足達優希 人文社会科学部 人間文化コース 1年

派遣期間:平成30年9月12日~9月25日

日本語教室での活動内
大学の日本語学科の皆さんの授業に参加する活動が主だった。毎日1つか2つのペースで、1年生から4年生まですべての学年の授業に参加した。1年生は挨拶の授業で、私たちが前に出てお手本をすることや、教室を回ってみんなのサポートをする形だった。2,3年生は授業を普通に見学4年生になると日本への留学経験のある生徒も多く、自分にとって幸せとは?という答えが沢山ある問いについてディスカッションする内容だった。自分たちで行う授業もあり、対象はひらがなが読めるようになったぐらいの1年生だった、自己紹介をしようをテーマに約90分の授業をした。日本人の生の日本語を沢山聞いてもらう機会にできたと思う。

日本語教室以外での交流活動
早稲田から来ていた学生さんと現地の学生さんと私たちで餃子づくりをした。また、現地の学生さんに毎日ご飯に連れて行ってもらった。特に串焼きや、火鍋、延吉名物の食べ物を沢山食べた。辛いものや、独特の香辛料が使われているものが多くあった。そして、延吉では犬肉を食べる文化があり、犬肉の鍋を食べに行った。私は一口でギブアップしてしまったが、チャレンジしてみてよかったと思う。休日には学生さんにショッピングセンターに行ったりカラオケにつれていってもらったり学生の休日も体験する事ができた。また、観光にも連れて行ってもらった。延吉の朝市に行き犬を見たときは衝撃だった。中国と北朝鮮の国境線やその近くにある朝鮮の村にも行った。そこでは、チマチョゴリの服を着て、踊りを踊り、朝鮮の伝統文化を体験する事ができた。現地の日本人留学生と食事会もした。沖縄の琉球大学の方々がイベントをしていた時もあり、運営や片付けなどを一緒にして、交流をする事もできた。

参加目標の達成度と努力した内容
4つ目標がありすべて自分としては達成できたと思う。1つは世界のものさしを体感する事だった。生徒さんとの真面目な話やたわいのない話、日本人留学生との大学生活の話などをする中で感じられたと思う。2つ目は言語や文化に関して考えることだった。簡単な中国語を3.4語教えてもらい、使う場面が何回もあった。そのたびに、言語でつながれることに楽しさを感じた。これから言語の勉強をもっと頑張りたい。中国は広いため、言語も文化も様々あるが、特に大学のある延吉の地域は朝鮮と中国が交ざり合った場所だった。料理は辛いものが多く、看板はハングルと漢字が書かれており、会話も韓国語と中国語が聞こえてくる環境だった。学生の会話でも、朝鮮族の子、漢族の子と言うワードがよく出てきた。日本はほぼ同じで成り立っているため、その感覚が無いが、一人一人がそれぞれを互いに理解し合って共存する事で、興味深い延吉の文化が生まれるのだと思った。3つ目は延吉の文化をたくさん体感する事だった。延吉には名物の料理が沢山あり、毎日たべに連れて行ってもらった。おいしい料理も、独特な味がする料理も沢山体験する事ができたと思う。また、犬肉を食べたのも文化体験として頑張った。朝市で犬肉にされる犬たちを見て頭にその光景が残っている中、犬肉鍋を食べた。口には入れてみたが、私はこの肉がさっきの犬だと思った瞬間に食べることができなくなった。最初から無理と言うのではなくチャレンジしてみてよかったとは思うが、つらい体験だった。 
4つ目は現地の学生さんとたくさん話す事だった。中学や高校から日本語をやっているクラスはとても日本語が上手で驚いた。また、現地の子は中国語と韓国語も話せ、いろんな言語が飛び交う状況がとても新鮮だった。あちらから話しかけてくれる事が多く、盛り上がる話が沢山できてとても楽しく、面白かった。

プログラムに参加した感想
授業に関して、外国で行われる日本語教育を体験でき、沢山のことを学び取れた。教え方はもちろん、伝える喜びや伝わる喜びなど、本当に多く事を学んだ。また、滞在中約15回授業に参加させてもらったが、同じメンバーの授業に出ることはほぼ無かった。その一回一回で生徒の皆さんに全力で向き合い、楽しく交流できたことは自分の財産となった。正直、そこで会った生徒の皆さんとまた会うことはもう無いと思う。だからこそ、人と出会うことに魅力を感じ、人との出会いへの感謝の気持ちが高まった。また、授業以外の活動に関しては、日本人留学生との交流が印象に強く残っている。色々なバックグラウンドを持つ人と話ができた。価値観、考え方、など考えさせられる話が多くとても面白かった。大学について、延辺大学の方はとても優しく、積極的で明るい人達だった。山大生の私達をいつも気遣ってくださり、感謝しかない。同世代の子の真剣に日本語を勉強する姿からは、沢山刺激をもらった。また行きたいと思える素敵な場所だった。こういったプログラムに参加すると、やはり最初に考えていた以上に収穫が多い。その一つは、約2週間一緒に頑張った山大の仲間に出会えたことだ。今もそれぞれの道で頑張っている仲間との関係は、これからの大学生活の支えになると思う。

今回の経験による今後の展望
日本語教育を学ぶよい機会となったのはもちろんだったが、新しい場所で、いろんな人と会って、今までの自分とこれからの自分を考える時間となった。特に人との出会いは一期一会だということを感じた。そのため、これからの大学生活では、もっと沢山の人と出会いたいと思った。具体的な動き方は沢山あるが、とりあえず1年生の後期でやることが具体的になったため、後期過ごしながら、動きの方向を定めていきたいと思う。学生大使への参加から、考えるよりまず飛び込んでみる姿勢の重要さを改めて感じた。これからの大学生活、人との出会いを大切にいろんな事に飛び込んでチャレンジしていきたい。