ホーム > 国際交流・留学 > 学生大使派遣プログラムについて > H28ラトビア大学編 > 吉田小春

吉田小春 農学部 食糧生命環境学科 1年

派遣期間:平成28年8月22日~9月12日(21日間) 

<日本語教室での授業内容>
 平日2時30分~4時と4時30分~6時の1日2回、授業を行った。日本語を学びに来るラトビア人は、下は中学生から上は社会人までととても幅広い年齢層だった。日本語のレベルは日本語検定1級を目指す人から平仮名も分からない人までさまざまいる。
 基本的には2~3人の生徒に対して、1人の山大生がついて教えるという形だった。私は主に日本語を初めて学ぶ初心者の生徒さんに「平仮名・片仮名・挨拶・基本的な文」を教えた。また、教えていた生徒さんたちの中には理解が早く、どんどん進んでいく人もいて「漢字・副詞・形容詞」なども少しだけど教えた。

<日本語教室以外での交流活動内容>
 
オペラを一緒に見て、アイスホッケーの試合に連れて行ってもらった。また、授業の後におすすめのお店を教えてもらい、夕飯を一緒に食べた。左ハンドルの車に乗せてもらい、ちょっと遠いレストランに行ったりもした。大きなショッピングビルの屋上に上り、みんなでリガの景色を見にも行った。
 ラトビアの人は個人主義の人が多いと聞いていたが、あまりそうは思わなかった。私たちを喜ばせようとしている姿がすごく印象的だった。

<プログラムに参加した感想>
 海外に行き、日本語を教えるという貴重な体験が出来てとても良かった。初日、サポーターの方が空港に迎えに来られないという状況から学生大使がスタートした。英語が出来ない自分に対して、嫌になりながらも頑張って英語に向き合った。大きなにぶつかりながらも3週間弱音を吐かず、頑張れたことは私が一回りも二回りも成長できた理由の一つだと感じる。また日本語を教える前までは責任感や積極性がなかった。でもここで日本語を教えられるのは数限られた人だけだということに気付いてからは教えるということに対して真剣になり、自分から生徒さんに「分からないところありますか?」と聞けるようになった。これも私の成長だ。 
 学生大使に参加し、私は変わることが出来た。そして、遅すぎるかもしれないが英語の重要性にやっと気付けた。学生大使はやって絶対損はないと思う。

<プログラムでの目標達成や努力した内容>
 学生大使を始める前、私はいくつかの目標を立てていた。「文化の違いを肌で感じて、グローバル社会について考えること」「英語に触れることで意欲を高めること」「自分で考えること」だ。異文化についてはまったく違うと思うことはあまりなかったです。しかし、小さな違いがあることで逆に共存していくことは難しいことだなと感じた。海外に行き、英語の重要性を身を持って感じた。今まで18年間田舎町で暮らしていて、海外の人なんて英語の先生以外を見たことがなかった私は「英語なんて生きていく中で必要ないもの」と思っていた。でも世界では英語は日常で使う言語の一つであると知り、英語が出来ないことがすごく恥ずかしくなった。私は少しでも早く英語を勉強し直したいと思い、寮でアルクを使い、勉強をした。「自分で考える」という点では、私は日本にいるときよりも断然頭をフル回転させていた。授業の進め方、英語でのコミュニケーション、防犯に対する意識など大きいことから小さいことまで自分で考えることが自分自身の成長にすごく影響を与えたと思う。

 <プログラムでの経験等による今後の展望>
 今回の体験でこれからは英語に時間を費やそうと考えた。私はまた学生大使に行きたい。次回のためにも社会に出てからのためにも頑張りたい。また日本語を教えていく中で生徒の頑張る姿に心を打たれた。こんなに真面目になれることは本当に素晴らしいと感じた。この姿を見習い、学生生活をより良いものにしていきたい。

 <最後に>
 最後にこのプログラムを勧めてくれた母や資金を出してくれた両親や祖父母に感謝します。このプログラムが私を成長させてくれたと本当に思います。もし、学生大使に少しでも興味がある人がいるなら絶対に行くべきだと思います。短い期間でも得られるものがあるのでお勧めします!!