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青柳風音 工学部 機械システム工学科 1年

派遣期間:平成30年 9月3日~9月18日

  日本語教室での活動内容として、初日の午後の初の授業では前乗りしていた方々の授業のやり方や受講生のレベルの確認を含んだサポートを担当し、2回目以降の自分の授業に備えさせていただきました。最初の1週間ほどは、ハイレベルの方のクラスでは12人がぎりぎり入れるような教室で6人の学生に12人の山形大学生が2人1組になって日本語の授業を実施しました。最初の授業内容としては、先に現地入りしている阪上 元規さんの行っていた中学生の時に英語の学習教材として使っていたニューホライゾンという英語の教科書を使い書かれている英文を日本語訳するという日本語の学習方法をとっていました。この学習方法を使って1週間日本語を教え、個人個人の日本語のレベルや自分のしたい勉強の仕方が違うという事に気が付きました。なぜなら、毎回違う方を教え漢字まである程度使える人もいれば、漢字やカタカナは全く使えないがひらがなを使えばできる人、また翻訳して日本語を学習したいわけではなく実際に日本語で会話をしたい人などいろいろな人を教えたからです。このことから、2週目ではその人のレベルに合わせた、その人がやりたい勉強方法で学習する方法に切り替えました。ハイジマ先生やラトビア大学のホームページにこの日本語教室の情報を載せてもらったことが功を奏したのかだんだん受講人数も増え、自分の最後の2クラスでは自分の日本で用意してきた教材などを使う事が出来ました。その内容としては、漢字のワークを使った感じの学習に加え、習字を使い習った漢字を書いてみるというものや日本の文化や精神について紹介された英文を日本語に訳すというものです。

  日本語教室以外の交流活動は、とても街並みがきれいな旧市街を回りながら歴史的な建物や教会などを回りました。聖ペテロ協会では、展望台に上がることができリガ市内を一望することが出来ました。リガ大聖堂では、歴史的に重要な物が多く飾られていて博物館に来たような気がしました。狭い地域に多くの歴史的な教会が建てられていることからキリスト教がリガ市民の間で強く根付いていることを感じました。9月8日には、リガで祭りが開かれていたのと、日本語教室の生徒がダンスを披露するという事を聞いて見に行きました。そのダンスは、とてもミステリアスで何を表現しているのかものすごく気になりました。9月9日には、日本語教室の生徒を3人連れて、全員でバルト海まで電車に乗っていきました。とてもきれいなバルト海を見ることができただけでなく、日本語教室の生徒と多くの会話をすることができたことがとても楽しかったです。また、私は山形大学のアイスホッケー部に所属しているのですが、アイスホッケーの有名なラトビアで9月12日に試合があると聞いてDINAMO RIGA vs DINAMO MOSCOWの試合をアリーナ・リガで現地の日本語教室の生徒を誘い、観戦してきました。アイスホッケーの試合を生で観戦し、スケーティングのうまさや全体的なスピードの速さに圧巻されました。9月16日の現地での最後の土曜日では、オペラを観に行きました。自分には、内容がよくわからず予習をしてから見るべきであったと後悔をしています。9月17日の最後の日曜日では、リトアニアのタリンに行く予定でしたが急遽予定がキャンセルになったため、前から行きたいと考えていたWORLD RX OF LATVIAを観に行きました。お金がなかったためスタンディング席での観戦でしたがとても迫力があり楽しかったです。

 このラトビアでの学生大使に参加するにあたっての目標は、日本語や日本の文化をこの学生大使を通してラトビアの日本語教室の生徒に知っていただくとともに、自分も現地の人と多くかかわり現地の文化や親交を深めるというようなものでした。努力したことは、積極的に日本語教室の生徒にラトビアについて聞いたり、誘っていろいろなとこに行ったことや寮の人とできるだけ会話し英会話力の向上にも努めました。

  このプログラムに参加した感想は、ただ旅行に行くだけでは買い物をする時ぐらいしか現地の方と交流する機会というものはありませんが、この山形大学の学生大使というプログラムを通して多くの現地人と交流する機会を作ることができて本当に来てよかったと感じました。また、現地人しか知らないような普通に観光に来ただけではいかないような場所やレストランなどにも行くことができとても感謝しています。これらの他大学などのプログラムでは見ないような制限をできるだけなくしているプログラムであったからこそなしえたことであると感じています。ですが、今回のラトビアでの学生大使のプログラムでは、山形大学生の派遣されている人が日本語教室に来る人の倍以上の人数で行っていたり、教室が全員を収容できないなどの問題が多くみられたのも事実ではあります。その部分が解決されれば、もっと良い日本語教室になると感じました。

  今回のプログラムを通して、元々1年間ほど留学に行きたいと思っていたので、日本語教室に来ていただいている現地人との交流だけでなく、実際に留学でラトビア大学に来ている山形大学生や他大学の人と会話をし、情報を得られたことはとてもよかったです。この体験を通して、グローバル社会に目を向けて将来世界を股に掛けた仕事がしたいと考えています