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増田勘太郎(農学部2年)

期間:3月7日~3月21日の14日間

<日本語教室での指導内容> 
 学生のレベルに合わせて初級・中級・上級にクラス分けをして指導を行った。
(初級)主にひらがなを教えた。基本的な50音から日常で使われている挨拶や食べ物、動物などを教えた。
(中級)カタカナ・漢字を教えた。初級コースで勉強したひらがなをカタカナに変えたり、書き順の少ない簡単な漢字を教えたりした。その他にもひらがなのかるたを使ってゲーム形式で勉強した。
(上級)上級に集まる人たちは、日本語がとても上手なのでディスカッションや日本語の曲を聞いてもらい歌詞を聞き取り、書き出してもらうことをした。ディスカッションでは、2つ程度議題を用意して自分たちも参加しながら、学生たちの意見を話してもらった。日本の曲は日本人なら誰でも口ずさめるようなものを選んだ。 
 特に初級・中級に来る学生さんたちとの会話は英語だったので、何とか伝えることができたが、発音の違いや単語を知らないなどでスムーズに会話をすることができなかった。

<日本語教室以外での交流活動>
 インドネシアでの活動にはいつも現地の学生さんたちが付き添ってくれました。午前中の授業が終わると大学内の学食へ全員で食べに行き、その後午後の授業が終わると下宿先のゲストはハウスへ戻り、一緒に映画を見たりトランプをしたりして交流をしました。休日にはボロブドゥール遺跡や海へ連れて行ってくれました。昼ご飯は休日を除けば学食だったので、インドネシアの料理を食べることができました。料理は基本的にどれも辛く食べ過ぎた日の夜はお腹を下すほどでした。その反面フルーツはとても美味しかったです。学生さんたちは忙しい中でも観光やカラオケに連れて行ってくれたり、見送りにも来てくれたりと本当にお世話になりました。

<プログラムに参加した感想>
 私がこのプログラムに参加したのは2回目で、1回目はベトナムに行きました。そこでの体験はとても楽しく、得るものの大きい充実していたので今年も参加したいと思いました。今回と前回とで1番大きく違ったと感じたのは、よくお世話になった学生さんが男性ばかりであったことでした。前回は女性の方が多く、打ち解けるまでに時間がかかりました。しかし、今回は積極的に話しかけようと思っていたこと、インドネシア人がとてもフレンドリーであったこともあり、すぐに打ち解けることができました。去年と比べればコミュニケーション能力が向上していると実感できました。
 日本語教室も全く違いました。対多数での授業は初めてだったので最初は慣れず大変でしたが、学生さんたちが一生懸命に僕の拙い英語を理解してくれようとしてくれたので頑張ることができました。また、英語の便利さを改めて実感しました。インドネシアでは、英語を話せる人が本当に多くいました。日本語を話せない人とは英語での会話になるので、うまく話しが続かず自分から話しかけることは少なかったと思います。単語を知っていても発音の問題で伝わらないことも多くありました。英語に関しては反省点が多くありました。今後もっと勉強し、使っていかなくてはならないと実感しました。
 いろいろな人と出会い、話すことでも価値観が変わっていきます。今回は特に初めてイスラム教の人たちと宗教の話もほんの表面的な事だったとは思いますが話すことができて良い経験となりました。このプログラムは現地の学生と交流できるので参加してよかったと思いました。

<参加目標の達成度と努力した内容> 
 今回のプログラムに参加するにあたり目標としていたことの一つは異文化への理解です。
 普段の生活の中ではなかなか接することのない異文化に対して目を背けず、柔軟に対応することを目標としていました。達成度としてはそれほど高くありませんでした。まず、インドネシアの人たちと仲良くなったり、話して理解することは前回に比べればよくできていたかと思います。ただ特に宗教に関してはごくわずかしか知ることができませんでした。質問しても日本語での説明ができないと言われ、宗教に関わる言語の壁を感じました。また、インドネシア人同士で話していることももちろんわかりませんでした。異文化を理解する上で日本語や英語だけでも多くのことはできると思います。しかし、より深く知るためには現地言語を学ぶ必要があると感じました。
 次にコミュニケーション能力の向上です。これはよくできていたと思います。自分から積極的に話かけることができたし、伝わらないときには伝わるようになるまで工夫できました。コミュニケーション能力は前回からの目標で一年かけて少しは上達を実感できました。ただ、英語でのコミュニケーションは、まだまだだと感じました。話しかけてくれたり、自分から話しかけたりしましたが、発音が悪く伝わらないときが多くありました。その時には辞書を使ったり、スペルを言うことで何とか伝えようとしました。英語でのコミュニケーション能力の向上を頑張りたいと思いました。

<今回の経験による今後の展望>
 インドネシアの人たちと交流する中で自分の勉強に対するモチベーションの低さを痛感しました。彼らにとっては日本語は第三、四言語位になると思います。しかし、それでも上手に話していて、話すだけではなく日本のことについてもよく知っていました。彼らと接することで、大学を2年間過ごす中でだんだんと手を抜くようになっていたのだと感じました。その一つが英語で、勉強しなくてはとは思っているもののやらず、全く進歩していません。このままではいけないなと思いました。何事にも全力で行動していこうと思いました。
 今回も多くのことを学び、気づかされました。それらはどれも自分の未熟さに対するものばかりです。今気づけたことは大きいと思います。しかし気づいただけで終わっては意味がありません。何事にも精一杯取り組み、改善していこうと思います。改善できて初めてこのプログラムが成功したと言えると思います。