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奈良凛花 地域教育文化学部 異文化交流コース 1年

派遣期間:平成28年2月24日~3月12日(16日間)

日本語教室での活動内容
 平日の授業は午前中の授業10:00~11:30、午後の授業13:30~15:00の90分×2コマを担当しました。午前中の授業は5~10人と人数が少なく、午後になると20人程度と人数が増えました。初級、中級、上級にクラスをレベル分けし授業を行い、学生大使前半は山形大学生が3人だったためそれぞれが1コースを担当しました。学生大使後半は山形大学生が8人と大人数になったため、1コースにつき2~3人で授業を行いました。
 また、土曜日には中島真貴子先生が担当する日本語クラスに参加し、おにぎり作りや習字を体験しました。
(指導内容)
①     初級コース
 初級コースの学生には、挨拶(ex.おはよう、こんにちは、こんばんは)や簡単な自己紹介(ex.名前、年齢、好きな食べ物)、ひらがな、数字の数え方を中心に授業を行いました。同じ初級コースの学生さんでも、初めて日本語を学ぶ学生や何度か日本語教室に参加したことのある学生など様々なレベルに分かれていたので、初級コースの中でも少人数に分けて指導しました。90分の授業のうち60分間を文法的なことを教えたり、書き取りを行う時間とし、残りの30分間を日本の文化紹介(ex.おりがみ、日本のトランプゲーム)と授業の復習の時間としました。
②     中級コース
 中級コースでは、カタカナや簡単な漢字を教えました。教室の中にあるものをカタカナ、漢字を使って書いたり、学生さんの名前を漢字をつかって表すなどの事を行いました。中級コースにおいても残りの30分を日本の文化紹介と復習の時間としました。中級コースの学生さんは、日本について強く興味を持っている方が多く授業が終わった後に沢山の質問が出ました。
③     上級コース
  上級コースにおいては午前中の学生さんと午後の学生さんでレベルが異なっていたため午前中の授業と午後の授業で内容を変えて行いました。作文や手紙の書き方、日本のマナーについて(特に日本の企業に就職したい学生さんが多かったため簡単なビジネスマナーなど)、グループディスカッション(日本の無宗教について、温泉マークの改訂について)を中心に行いました。ディスカッションには私自身も参加し、今まであまり触れることの出来なかったイスラム教や宗教観について学ぶことが出来ました。

日本語教室以外での交流活動
(現地学生との交流)
 
授業以外の時間はほとんど現地の学生さんが付き添ってくれました。おいしいレストランに連れて行ってくれたり、一緒にカラオケをしたり、また休日にはマリオボロや海など様々な観光地を案内してくれました。ご飯を食べた後はゲストハウスに戻ってトランプをしたり、映画を見て過ごしたりしました。日本のトランプゲームを教えてあげたり、インドネシアの辛いお菓子を食べてみたりとお互いの文化に触れあう良い機会になったと思います。
 また、たまたまジョグジャカルタで開催していた日本のアニメイベントに参加したのですが、コスプレをしている人や日本の歌を沢山のインドネシア人の方が歌っている様子を目にし、改めて日本文化の人気の高さを実感しました。
 ほとんどの移動がバイクやレンタカーだったのですが、学生さん達が出会ったばかりの私たちのために移動手段を手配してくれました。学生大使後半は日本人学生の数が増え、迷惑をかけてしまいましたが嫌な顔一つせず私たちをいろいろな場所へ連れていってくれた学生さん達には感謝してもしきれません。
(ホームステイプログラム)
 今回の学生大使から新しくホームステイプログラムが行われました。私はもう一人の日本人学生と二人でガジャマダ大学農学部教授Triwidodo先生のお家に3日間ホームステイをさせていただきました。最初は仲良くなった学生さん達や慣れたゲストハウスから離れることが不安でしたが、Triwidodo先生とそのご家族と一緒にご飯を食べたり、ボロブドゥールに連れて行ってもらううちにその不安や緊張は消えていきました。インドネシアの一般家庭の文化に触れ、また、人の優しさに触れることの出来たとても良いプログラムでした。

参加目標への達成度と努力した内容
 今回私がこの学生大使プログラムに参加するに当たって立てた目標は、
①     英語力、コミュニケーション能力の向上
②     異文化に触れ自分の視野を広げる(特にイスラム教について学ぶ)
 この二つでした。①の目標に関しては、自分の英語力の低さを痛感する結果となりました。しかし、授業において英語を積極的に使おうと努力をしたり、失敗も多くしましたがなんとか学生さんと英語を使ってコミュニケーションすることが出来たので、これからの英語学習においてのモチベーション向上には繋がったと感じています。②の目標はおおむね達成できたと感じています。日本にいては触れることの出来ないイスラム教について学び、自分が今まで宗教に対して抱いていた偏見や不安を払拭することができました。宗教について以前よりももっと興味がわいてきたので今後学んでいきたいです。

プログラムに参加した感想
 学生大使プログラムに参加に参加することが出来て、またインドネシアを選んで良かったと強く感じました。授業に関しては完璧とは言えませんが、また絶対に学生大使プログラムに参加したいと考えているため、今後に生かしていきたいです。
 インドネシアの方々は私たちにとても優しくしてくれました。どうして出会ったばかりの私たちにこんなに優しく出来るのだろうと疑問に思いそのことを質問してみたのですが、そのときに言われた言葉が学生大使プログラムにおいて一番記憶に残っています。その言葉は、自分も人から優しくされたいから同じように人に優しくするというものでした。学生さん達やホームステイ先の皆さんなどインドネシアで沢山の人々から親切にしてもらった私は他の人にも同じくらい親切にしてあげられたかどうかは分かりませんが、この言葉を聞いてとても温かい気持ちになりました。また、日本に帰ってからもインドネシアの方々のホスピタリティを見習い、人に優しくしようと感じました。
 今回私のインドネシア行きをサポートとしてくれた家族や山形大学の先生方、星さん、ガジャマダ大学の先生方、学生さん達、ホームステイ先の皆さん本当にありがとうございました。

今回の経験による今後の展望
 ガジャマダ大学の学生さん達はみんな自分の夢をしっかりと持っていたため、一緒に話しているうちに自分の夢について考える機会が多くありました。いままでは自分の将来についてぼんやりとしか考えていなかったのでとても良い経験になったと思います。今後は、資格の取得や英語、第二言語の勉強など夢に向かって努力していきたいと思います。また、インドネシアはもちろん他の様々な国へ行き視野を広げていきたいです。

ホームステイ先の皆さんとの画像
ホームステイ先の皆さんと

ボロブドゥールの画像
ボロブドゥール

集合写真の画像
集合写真

日本語クラスの画像
日本語クラス