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阿部稜一 人文社会科学部 人文社会科学科 2年 

ガジャマダ大学 2月18日~3月4日 

日本語教室での活動内容
 日本語教室は平日の月曜日から金曜日までで10時から11時半と13時30分から15時までの1日2回授業を行いました。ガジャマダ大学の学生さんはひらがなもわからない人から会話ができる人まで様々な人がいたため、ビギナークラスの人にはひらがな、カタカナなどを中心に教えて、アドバンスクラスの人には漢字や物の単位、ことわざなどを教えました。アドバンスクラスの人は自分から教えてほしいことを聞いてきます。その分日本人でも難しいことや分からないことを質問してきたので苦労もしました。学生さんにはできるだけ知識を教えるだけではなく会話をしてアウトプットを増やそうとしました。初めのほうは日本人が私1人だけで、さらに先ほど言った通り学生さんのレベルの差があったので授業には苦労しましたが学生さんたちがとても優しく、大変ながらも楽しく授業が出来ました。

 日本語教室以外での交流活動
 授業終わりには学生さんたちと一緒に食堂に行きご飯を食べたり、トランプをして遊んだり、夜遅くまで話をしたりして毎日楽しく過ごしました。休日には世界遺産のボルブドゥール遺跡やジョグジャカルタの王宮であるkratonやマリオボロ通り、サンデーモーニング、海など様々な場所に連れて行ってくれました。日本人が珍しいのか分かりませんでしたが、現地の人から顔を見られることが多く、中には一緒に写真を撮ってくださいという人までいました。友好的で親切な方が多いなというのが学校外でのインドネシアの印象でした。また今回は日本人がとても多いこともあり日本語教室担当のイピ先生から山形大学の学生とインドネシアの学生との交流会をしようという提案をされYamagata‘s Friendship Partyという会を行いました。そこでは山形大学の紹介、山形の紹介、日本の紹介、みんなでゲームをする、という内容で学生大使のみんなで協力して準備をしました。前例にないことで多少の戸惑いもありましたが、会も成功しインドネシアの学生さんともさらに仲良くなりましたし、また学生大使の人たちと仲良くなるきっかけにもなりました。

  参加目標への達成度と努力した内容
 今回のプログラムでの目標として、異国の文化を知り、異国の人と積極的なコミュニケーションをするというのが内容でした。異国の文化として今回のインドネシアでは日本と比較したときにいい意味でも悪い意味でも自由だなと感じました。日本では交通規制がしっかりなされていますが何で交通事故が起こらないのかと疑問に思うインドネシアの道路交通状況、後払い制で食い逃げも十分に考えられるがモラルで成り立つ食堂、大学内では禁煙なのにどこでも吸い、喫煙所という概念がないタバコ事情など、今の日本では考えられない状況で成立していることに驚きました。インドネシアのようなこういう状況もあり、決して日本が基準ではないことを知ることができました。異国の人と積極的なコミュニケーションをするということに関しても達成できました。日本への関心が非常に高いので日本のアニメや漫画、音楽、日本人も知らない漢字などについての会話もたくさんしましたが、自分の飼っている猫の話や体験した怖い話など日本人と変わらないたわいのない話をほとんどしていました。

プログラムに参加した感想
 私は日本から出たことがなかったので今回初めて海外に行きました。一人で行ったこともあり現地に着くまで不安しかありませんでしたが、現地の学生さんたちに会って様々なことをすることにより日本では絶対にできない経験ができたり、海外に行くことで今まで持っていた気持ちにも変化が生まれたりしました。これらはただの旅行ではできないこのプログラム特有の現地の人との交流があるから得られるものだと思いました。新しく知り合った山大生と協力し授業をして仲を深めたり、現地の学生さんたちから食事や移動などの優しいサポートを受けたりして最初にあった不安を楽しみに変えてくれました。いままで挑戦することを避けてきましたが今回このような挑戦をしたことで少なからず自信がつき、これからもやりたいと思ったことに挑戦していき、それが成功しても失敗しても自分のためになるんだと心に留めていきたいです。

 今回の経験による今後の展望
 今回改めて英語の重要性に気が付きました。現地の学生さんたちは日本が上手くてインドネシア語や英語を使わずに日本語を使って会話をしていたので生活するうえで、ほとんど困らなかったのですが、空港での係員や飛行機内で隣の席になって話をしていた方と、英語を使って話すときにうまく聞き取れない、うまく話せないという場面がありました。その時本当に英語が使えなくて恥ずかしいという気持ちになりました。またイスラム教の文化を身近に感じることが出来たことがとてもいい経験になりました。これをきっかけに英語を勉強しなければいけないと思いましたし、英語を使って様々な国を訪れてイスラム教の文化も含め各国の様々な文化も学んでいきたいと感じました。もっとこのような気持ちに早くから気づけばよかったという後悔と残り2年という限られた大学生活を充実したものにしていきたいという自分自身への期待を持って過ごしていきます。

食事の様子の画像
食事の様子

ボルブドゥール遺跡での全体写真の画像
ボルブドゥール遺跡での全体写真

私の最後の授業の画像
私の最後の授業