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三浦早織 地域教育文化学部 児童教育コース 1年

派遣先期間:平成29年3月1日~3月14日(14日間)

日本語教室での活動内容
 日本語教室は午前9:30~11:00、午後15:30~17:00、夜18:00~19:30の1コマ90分、1日3コマ行いました。農業大学の学生さんは、通常の授業の合間に時間見つけて日本語教室に来てくれます。そのため、毎日毎時間異なる生徒さんが参加しました。午前や午後は参加する学生さんが1~3人ととても少なく、同じ時期に農業大学に派遣されている学生大使2~3人を1グループとし、ローテーションで授業を行いました。夜が日本語教室のメインの活動となり、20~30人ほどの学生さんが参加してくれました。私が派遣された期間は、学生大使の数が比較的多かったので、一斉授業の形式はとらず学生大使1人につき生徒さん3~5人を担当する個別指導の形式をとりました。
 Beginnerの生徒さんとは、ひらがな・カタカナ・数字・簡単な挨拶・自己紹介を行いました。ひらがなやカタカナを教える際は、一緒に書き順を確認しながら声にだして発音しながら練習していきました。「つ」の発音が「Thu」になってしまう。また、「きゃ・きゅ・きょ~」などの拗音の発音ができない。という生徒さんが多く、正しい発音を教えるのが難しかったです。数字の読み方を教えているときに、生徒さんから日本のお金の数え方・単位について知りたいという要望がありました。実際に日本のお札と硬化を見せながら教えると、興味深そうに見ていたのが印象的でした。簡単な挨拶・自己紹介を覚えた後は、私たち学生大使が2人組になり簡単な会話をやってみせました。その後に学生さんも2人組になって、私たちがやったように簡単な会話を真似してやってもらったりしました。
 Communicationの生徒さんとは、大学の専攻は何?趣味は?将来はどうしたい?など様々なことを質問しあいました。Communicationの生徒さんは1年以上日本語を勉強している方がほとんどでした。会話をしながら、生徒さんがわからなかった単語の意味を説明したり、会話の中で出てきた単語の漢字を教えたりしました。
 農業大学の学生さんの中でも、Beginnerの生徒さんはベトナム語しかわからない人が多く、私の説明がなかなか伝わらなく大変でした。そんなときは、日本語がわかる生徒さんにベトナム語に翻訳してもらいながら説明したり、ジェスチャーや絵を描いたり、相手が聞き取りやすいようにゆっくり話したり様々な工夫をしました。

日本語教室以外での交流活動
 日本語教室以外の時間はほとんど現地の学生さんといました。授業が終わると、「これからどこに行きたい?」「何を食べたい?」「何を買いたいの?」と声をかけてくれ、一緒にカフェでコーヒーやスムージーを飲んだり、ご飯を食べたり、買い物をしたり毎日楽しく過ごしました。
 週末にはバッチャン村に連れて行ってもらい陶器作りの体験や、ハノイセンターでショッピングもしました。また、大学内で行われた「三月祭り」では日本の浴衣や習字・折り紙・おみくじなどを日本語教室以外の農業大学の学生さんに体験してもらいました。農業大学の学生さんに日本の文化を楽しく体験してもらうことができて良かったです。その他にも、現地で私たちのお世話をしてくれたルックさんの結婚式に招待されて行き、日本との違いに驚きつつ、充実した日々を送りました。
 私のベトナムでの一番の思い出は、世界遺産である「ハロン湾」に1泊2日で行ったことです。同じ船に泊まることになった人の中には、ベトナム人だけでなく、ドイツやデンマーク、ブラジル、フランスなど様々な国籍の方がいました。ここでは、英語や第二外国語の講義で学んだドイツ語を話して、少しでも私の話した内容が相手に伝わって嬉しかったです。また、私たち学生大使のお世話役である現地学生のリンがサプライズで私たち姉妹の誕生日ケーキを用意していました。船の上なのでケーキはスイカをケーキの形にカットしたものでした。世界遺産のハロン湾で、日本人だけでなく様々な国籍の人に19歳の誕生日をお祝いしてもらいとても嬉しかったです。この日のことは私の一生の思い出です。決してこの日の出来事は忘れないと思います。

参加目標の達成度と努力した内容
 学生大使のプログラムに参加するにあたり、①英語を含めた異文化間とのコミュニケーション能力の向上。②異文化を理解する。③日本語を学ぶことの楽しさを知ってもらう。以上3つの目標を設定しました。①は英語を使う機会が少なかったため、英語の能力の向上はできませんでした。しかし、ジェスチャーなどのボディランゲージを用い、相手とコミュニケーションをとろうと工夫し、努力することはできたと思います。その他②と③の目標はおおむね達成できたと思います。

プログラムに参加した感想
 初めて飛行機に乗り、海外に行くということで出発するまではとても不安と心配でいっぱいでした。しかし、実際にベトナムに行ってみたら毎日が充実していて2週間なんてあっという間で、なにも心配することはありませんでした。 
 ベトナムの学生さんは勉強熱心かつフレンドリーで、親切な人が多かったです。学生大使の誰かが体調を崩すと心配し、「○○は大丈夫?」とずっと尋ね、ゲストハウスに戻ってからも連絡をくれました。また、日本語教室に来る学生さんはみんな明確な将来の夢を持ち、夢を叶えるために勉強に励んでおり、私も勉強に対するモチベーションが上がりました。
 ベトナムではほとんどのことが初めて体験することばかりでした。日本ではできない様々なことに挑戦して、自分自身成長できたと思います。

今回の経験による今後の展望
 ハロン湾で英語を使う機会があったが、自分の言いたいことがなかなか伝わらず、とてももどかしい思いをすると共に英語力の低さを痛感しました。このプログラムがきっかけで今後も様々な国へ行きたいと思いました。今後、他の国へ行くためにももっと英語を勉強し、英語でのコミュニケーション能力を向上させたいです。また、農業大学の学生さんは明確な将来の夢を持ち、日々勉学に励んでいました。農業大学の学生さんに比べ、私はまだまだ勉強が足りず、楽をしていると感じます。私も明確な将来の夢があるので、農業大学の学生さんのように夢を叶えるためにさらに勉学に励みたいです。

バッチャン村の画像
バッチャン村

ハロン湾の画像
ハロン湾

日本語教室にての画像
日本語教室にて