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髙宮愛 農学部 食糧生命環境学科 1年

派遣期間:平成28年8月22日~9月4日(14日間)

日本語教室での授業内容
 
月曜日と金曜日はコミュニケーションクラス、火曜日と木曜日はビギナークラスの授業が一日に2コマずつありました。また、数回、eveningクラスの手伝いをしました。
 コミュニケーションクラスでは、来てくれた人によって日本の歌を歌ったり、みんなの日本語という教科書を使って勉強したりしました。毎回同じ人というわけではなかったので、事前に準備していたことを教えるというより、その場で来てくれた人によって内容を変えるという感じで進めました。来てくれた人のレベルに合わせるのが難しかったです。どの程度の日本語を教えればよいかの判断ができず、学生に一度、「私には難しすぎます。」と言わせてしまいました。その後からは最初に話したり、ノートを見せてもらったりして一方的にならないように気をつけて授業をしました。
 ビギナークラスでは、主に数字やカタカナ、簡単な単語を教えました。日本では意識したことのなかったアクセント、書体などについて質問され、答えられず、次の授業までに調べてくるということがありました。また、正しいアクセントがわからず発音が大変でした。私は無アクセントの地域出身で、これまで「なまってるね。」と言われても何か困ることがあるわけではないのでそのままにしていました。でも、学生に教える中でこれではまずいと思い、代表的な単語だけでもしっかりとしたアクセントを伝えようと思い、電子辞書で音声を聞くなどして対応しました。加えてベトナム人には発音しにくい音があり、そういった音は何度も一緒に練習しました。教えるということができたかはわかりませんが、日本語教室に来てくれた人と楽しい時間を作ることを目標に取り組みました。

日本語教室以外での交流活動
 
ベトナムにいる間は一人でいることはあまりありませんでした。いつも日本語が話せる友人が一緒にいてくれて、困ることがなくとても楽しく過ごすことができました。休日はショッピングモールやハノイ市街などいろいろなところへ一緒に行きました。また、日本語教室にきてくれた方の家に招いていただいて家族みんなで食事をしました。ここを「ベトナムの自分の家だと思ってね。」とまで言ってくれて、息子さんやおばあちゃんとも楽しい時間を過ごすことができました。

プログラムに参加した感想
 
私は今回が初めての海外でした。不安もある中、訪れたベトナムでしたが、ベトナムの人はとても親切で、温かく迎えてくれました。言葉がわからないといって自分から話しかけることが少なかったのは今回の大きな反省点です。
 2週間の内に国際交流パーティーに参加する機会がありました。大音量の音楽といろいろな国のダンス、みんなで一緒に踊ったことは楽しい思い出です。また、宮崎大学の農学部の方たちと交流する機会にも恵まれました。ベトナムの学生と宮崎大学の学生の発表を聞きに行きました。英語で発表していたことだけでなく、ベトナムでの米農業という内容にも刺激を受けました。
 このプログラムに参加できて本当によかったです。日本にいてはできなかったたくさんの経験ができました。そしてベトナムで出会った人たちに本当に感謝しています。

プログラムにおける目標の達成度や努力した内容
 私はこのプログラムに参加するにあたって3つの目標を立てました。1つめは異なる文化を理解することでした。前期に選択していた留学生と一緒に学ぶ講義で、相手の価値観や文化を知らないがために誤解が生まれることがあると学びました。だから、ベトナムの習慣や文化を拒絶したり、飲み込んだりするのではなく、触れて知りたいと考えていました。現地では、機会があるものはやってみました。違うなと感じたり、驚いたりしたことはあったのですが嫌になるようなことはありませんでした。2つめは英語能力の向上です。この目標はあまり達成することができませんでした。日本語の得意な友人に頼ってしまいほとんど日本語で生活してしまいました。担当の方や学生、中学生たちから英語で話しかけられることもあったのですが、単語で会話することがやっとでした。今回、ベトナムに行って直に感じた英語ができず話せなかった悔しさと恥ずかしさを忘れないようにしたいです。3つめは積極的に活動することでした。消極的になりがちな自分を少しでも変えたいと思ってこのプログラムに参加しました。ベトナムに行ってはじめは緊張していて、自分から動くと言うことがあまりできていませんでした。そんな私にもベトナムで出会った人たちは話しかけてくれてとても親切にしてくれました。後半は前半よりは積極的に活動できたと思うのですが、もっと自分から話しかけたり、取り組んだりできればよかったと思いました。

今後の展望
 
まず、英語の学習に力を入れていきたいと思います。今度会ったときにはもっと自分からコミュニケーションをとれるようにしたいです。また、どの体験も実際にベトナムに行ったからできたものです。だから、他の国に行く機会、またベトナムに行く機会があればというよりも、自分で作りたいです。
 このプログラムに参加して感じたこと、考えたことをただの思い出とせず、今後に生かしていきたいです。