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大崎教授の海外駐在記「ガジャマダ大学駐在記3(6)」

6月6日に「山形大学デー」を開催しました。山大で博士学位を取得した先生方や、山大へ短期留学した学生達に呼びかけたのですが、実行の中心は、山大提供の無料日本語クラスの学生達でした。午後1時から、農学部の講義室2室を用いて行いました。

第1部の「山形大学紹介」と「山形での生活紹介」には、80人以上が参加しました。前者は農学部に留学したAmaliaさんが、山大国際交流室の用意したパワポをインドネシア語に換えて話しました。後者も、農学部に留学したNovitaさんが、自作のパワポを使い、インドネシア語で話しました。熱心にメモを取る学生が何人もいました。

第2部では、山大担当コーディネーターの農学部のAchmadi先生が、ギターを奏でながら、岐阜大に留学中に覚えたという藤井フミヤの歌を、現地日本語講師を依頼している中島真貴子さんとデュエットしました。続いて、ガジャマダ大学出身者として、山大から最初に博士学位を取得した農学部のBenito先生が、松田聖子を歌いました。鶴岡で育った御嬢さん2人が、一昨年はガジャマダ大学医学部に、昨年は薬学部に入学しました。

最後は、昨年、蔵王山寮プログラム(「蔵王でミニワールド体験-国際交流実践講座-」)に参加した、工学部のKresna君率いる、日本語クラスの日本オタク・グループ4人が、日本語の歌を熱唱しました。彼らは工学部や経済学部の学生で、1日2時間は日本語アニメを見て、Jポップを歌っているそうです。彼らは私と日本語だけで普通に会話ができますが、彼らが話す内容は、私には全く理解できません。

第3部は、会場を隣室に換えて、手巻き寿司パーティーをしました。70人以上が参加しました。具材の買い出しのため、前日の午後に、農学部を卒業したロサさんを中心に、人文学部の学生など4人が、市中で一番近代的なマーケットにタクシーで出かけていきました。

当日の朝8時に、やはりロサさんを中心に、工学部や人文学部の学生4人が、工学部のBoggy君がアルバイト先のIT企業から借りた車に乗って、電気炊飯器を2個もって、宿舎にやって来ました。宿舎から会場までは約2.2キロです。宿舎で、手巻き寿司の具材を用意して、会場まで車で運んでくれました。茹でエビ、生サーモン、卵焼き、ネギ、キュウリ、ニンジン、レタス、パセリ、等を、20皿に盛り付けました。寿司飯は4キロ炊きました。

手巻き寿司パーティーは、午後2時に始まり、会場閉鎖の午後4時半まで続きました。3時頃には食べ尽くしていたのですが、4人の福岡女子大生を中心とした輪が最後まで崩れませんでした。彼女たちは人文学部インドネシア語学科の留学生で、日本語クラスのチューターとして、時々、参加しています。今年、日本語クラスに最も熱心に通って来るのは、経営学部4年のNastyaさんで、彼女は10月から1年間、金沢大学に留学するそうです。

3日に、生物学部で「食植性昆虫の寄主植物選択の進化」の話をしました。30数人の学生が集まってくれたのですが、1時間の講演後の質疑応答が、予定の30分以上続き、驚きました。講演に先立ち、日本で博士学位を取得したと言う生物学部の先生方との昼食会がありました。名大、阪大、東北大、奈良先端、東京農大などの出身者でした。国際交流担当副学部長のEndang先生は名大出身で、この8月に5人の学生が、10日間の研修で名大を訪れるそうです。山大理学部や生物学科との交流を熱く願っている、と言っていました。

山大を紹介するFridia Amaliaさんの画像
山大を紹介するFridia Amaliaさん

手巻き寿司パーティーに最後まで残った人々の画像
手巻き寿司パーティーに最後まで残った人々