ホーム > 国際交流・留学 > 海外拠点情報(駐在記) > ジョグジャカルタ海外拠点(インドネシア) > 大崎教授の海外駐在記「ガジャマダ大学駐在記3(7)」

大崎教授の海外駐在記「ガジャマダ大学駐在記3(7)」

 6月8日からの週は、学年末試験直前の休みの期間でした。その前の週に授業が終わり、一週間置いて、次の週から学年末試験が始まります。この期間に、大学の入学試験がありました。日本語クラスの上級クラスで、俳句、川柳、和歌に話が及び、作ってみよう、と言うことになりました。全員が初めての句作、作歌です。各自の二首までを紹介します。

俳句・川柳の部

胸の中嵐みたいな君のせい(イスラム大インタン)、バスの中大好きな人会いたかった(植物保護セイラ)、雨上がりまだ雲がない虹がある(農経ロサ)、赤い糸求める私生きている(経済ニニス)、夏の味は母の手作りトフゴレン(ニニス)、いない君一人で私悲しい日々(経済ドミ)、近いのに君の姿が掴めない(経営ナスティア)、あの時にいきなり消えてごめんなさい(農オカダマル)、片思い悲しくなるな泣きたいよ(オカダマル)、君の息俺の生きがいそこにある(経済ユディス)、雨が降る静けさの中二人だけ(建築ノフィ)、あの空を一緒に見るよもう一回(ノフィ)、いつかねえ皆一人になってしまった(土木クレスナ)、夏の晴れアイスクリームを食べたいな(クレスナ)、僕の横美しい人彼女なら(機械アリフ)、咲く花火最後の記憶辛い夜(工化ギラン)、目を閉じてせめて今だけ君を待つ(ギラン)、近いのに君の心が届かない(農工アミル)、今の僕昔と違う強くない(アミル)、思い出すあなたのしぐさ会いたくて(経済ファトマ)、歩くときおなかペコペコ帰りたい(ファトマ)、暗い空去りゆく君の静かにて(経済ヨハナ)、海の中あなたとならば大丈夫(農アウシ)、太陽で温かくなるつないだ手(微生物ブニン)、きみ想う私に月がほほえむよ(中学生ターシャ)。

和歌の部

世の中で娘のことを真剣に想い叱るはお父さんだけ(土木デブリ)、君といる人並みのこと飾らない普通の言葉穏やかな日々(デブリ)、「大丈夫」という言葉で君がいる笑顔を見ると素敵な嘘(経済ニニス)、小さな手古い自転車空を見たもう消えました戻れない日々(ニニス)、さくら花きれいに咲いて美しい亡くなる私もう見れない(英文ドミ)、せみの歌夢で聞こえる楽しそう目が覚めた時あ~もう夏だ(ドミ)、嫌いだよなぜか分からぬ毎日よそう思うなら離れたらいい(日文ディア)、赤いばら一本咲いた大丈夫と言う言葉で悲しさ隠す(ディア)、遠く見る広い星空届けたいその星にある私の思い(経営ナスティア)、消えてゆく冬の足跡消えてない記憶に残るあなたの笑顔(ナスティア)、好きなんだよ寝る時の君その笑顔夢の中でもまだ見れるのか(情報ボギー)、早い風暗い中から現れたニヤニヤするの不思議な男(土木クレスナ)、夕方の地平線に現れる希望の光無限の希(のぞみ)(経済ユディス)、夕霧の夜が落ちると現れる絶望の時世界の歪み(ユディス)、待っているよ君が来るときこの場所で良い思い出を一緒に作ろう(農工アミル)、愛してるずっと永遠にさようなら今日の私は死んでしまう(アミル)、大好きなあなたの笑顔守りたい今日も明日もこれからずっと(情報バクティ)、雨の中私の涙落ちているあなたのことを思い出す時(イスラム大デリア)、約束のさくら木のした君を待つあせっている私君に会えない(植物保護セイラ)、暗い夜知らない場所で泣いている女の人の夢を見ていた(微生物ブニン)、風踊る風鈴の音木の下に空を見上げる眠気を誘う(工化ギラン)。

第一回句会の画像
第一回句会

第一回歌会の画像
第一回歌会