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大崎教授の海外駐在記「ガジャマダ大学駐在記5(1)」

 7月5日~9月1日の予定でガジャマダ大学に滞在しています。サテライトオフィスを農学部本部2階にある訪問研究者室に設けました。部屋のドアには、既に、山形大学や私の名前を大きく書いた名札が貼りだされてありました。この部屋は3階建ての建物の2階にあり、同じ階には、学部長や副学部長の部屋があります。

 宿舎は、初年度は学内にある旧教授住宅でしたが、ここが多数の学生も泊まれるゲストハウスに改造されたので、2年目以後は、大学から約2キロ離れた農学部教職員住宅になりました。クーラーが無く、和式に似たインドネシア式トイレのある住宅です。5年目の今回は、もう少し近代的な民間住宅を希望しました。クーラーが有り、洋式トイレもある住宅です。 

 私は常にダックスフントを同行しているので、犬の同居が条件で、住宅探しは難しいのですが、今回の宿舎は、山形大学提供無料日本語クラスの常連の学生達が、手分けして探してくれたそうです。宿舎は、高い石塀に囲われた邸宅の、その門番の家で、余裕のある2LDKです。花壇に縁どられた広いテラスがあり、母屋との間には手入れの行き届いた芝生を張った200坪ほどの前庭があり、椰子などの樹木も植えられています。母屋は無人です。

 宿舎は、大学から約5キロ離れているので、タクシー通勤です。私は日本のタクシー事情を知りませんが、当地では、スマートフォンのタクシー用のアプリに目的地を書き込んで発信すると、直ぐにタクシーの車種と運転手名と到着予定時刻が返信され、数分以内にタクシーがやってきます。降車後には、運賃のレシートも送ってきます。

 インドネシア国内では、犬の移送に、飛行機、鉄道、バス、の公共交通機関は使えないので、ジャカルタからガジャマダ大学のあるジョクジャカルタまでの551キロは、運転手付きのレンタカーを利用しました。朝の7時半にスハルトハッサン国際空港近くのホテルを出発し、ジョクジャカルタの宿舎に着いたのは、翌日の午前1時半でした。グーグルマップで10時間18分の行程が18時間かかりました。

 ホテルを出て、ジャカルタ市内の都市高速に入ると、片側3車線あるのに、2時間で10数キロしか進めない大渋滞がありました。郊外の高速道路に入っても、渋滞はなかなか解消されませんでした。高速道路には、次々とサービスエリアが現れ、地元の小さな飲食店に混ざって、コンビニ、スターバックス、ケンタッキー・フライド・チキン、などがありました。洋式トイレも随分と増えました。行程半ばで高速道路が終わり、一般道が始まると、車列は延々と続き、ドライバーは道を2度間違え、タイヤのパンクもありました。タイヤの交換は、車を道の端に寄せて行ったのですが、大渋滞の中、停めた車の両側をすり抜けて途切れなく走って来るバイクの渦に囲まれました。深夜の宿舎の前では、山形のサマープログラムに参加した情報科学学部のバクティ君がカギを持って出迎えてくれました。

 ジャカルタを出発する直前の朝6時半のホテルに、ホテルから86キロ離れたボゴール農科大学の、旧知のサントソ先生が訪ねてきました。前日にボゴール農科大学で学会があったそうで、そこで、私がインドネシアに来ていると、ガジャマダ大学からの参加者に聞いたそうです。インドネシアにおける、知った顔、懐かしい顔との交流が再開しました。

パンク修理の画像
パンク修理

宿舎から母屋を見るの画像
宿舎から母屋を見る