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大崎教授の海外駐在記「ジョモ・ケニヤッタ農工大学駐在記2(1)」

 1月11日~2月9日の予定でケニアのナイロビにある、ジョモケニヤッタ農工大学に駐在しています。1年半ぶりの訪問です。ジョモケニヤッタ農工大学は、ナイロビにある、と言っても、ナイロビ中心から東北に約30キロ離れたJujaという、サバンナの中に忽然と現れる、小さな集落の外れにあります。

 学生達が、好んで行く、喫茶店や美容院は、さらに東北10キロ先にある、隣町のThikaにあり、ここは人口約14万人の工業都市で、ケニアのバーミンガムと言われているそうです。2008年に、Thikaにケニア最大の私大、マウントケニア大学の本部キャンパスが開設され、学生の街となり、10階建てほどのビルの建設ラッシュ中で、街は急激に発展しています。ジョモケニヤッタ農工大学の学生も、良く行くお洒落な街となっているそうで、日本人も良く訪れるホテルのレストランや、土産物屋があるそうです。

 私も、ケニア到着翌日にThikaを訪れ、インターネットの契約と、モデムの購入をしました。Jujaではできないのです。

 JujaからThikaに行く途中で目を引いたのは、大きな火力発電所でした。世界銀行の融資を受けて、レバノンの会社が2013年の半ばを目指して建設中でしたが、完成したようで、宿泊している、大学ゲストハウスは、今までは1日の半分は停電していたのに、滞在10日を過ぎて、まだ一度も停電していません。気が付けば、前回までは、ゲストハウスにはローソクを立てた跡が、幾つも残っていたのですが、それもありません。

 今回は、ジョモケニヤッタ農工大学滞在の4回目ですが、前回よりも居心地が良いです。農学部内にある、研究室の一室をサテライト・オフィスに使っているのですが、滞在初日に農学部長が挨拶に来ました。山形大学には、昨年より、ジョモケニヤッタ農工大学の卒業生が、3人、大学院に在籍しています。「アフリカの若者の人材育成プログラム(ABEイニシアティブ)」として一昨年より始まった制度で、今年も何人かの学生の採用が期待されています。明らかに、その影響です。

 しかし、私は滞在3日目に発熱し、宿舎より徒歩3分の場所にある、大学病院のお世話になりました。1階の受付で来意を述べると、2階の記録室に行くように言われました。記録室で診察券を渡され、それを持って1階のレジで診察料を払い、領収書をもらって2階の記録室に戻ると、領収書の確認後に2階の診察室を指定されました。

 医者は診察後に、2通の診断書を書いてくれました。1通は薬剤室用で、それを2階の薬剤室に持って行くと、請求書を渡され、1階のレジで2度目の支払いを行い、領収書を持って薬剤室に戻ると、4種類の薬剤を渡されました。

 もう一通の診断書を記録室に持って行くと、1階の血液検査室に行くように言われました。検査の結果を持って記録室に戻ると、請求書を渡され、レジに行かせられました。レジで3度目の支払いを済ませ、領収証を持って記録室に戻ると、再度、診察室を指定されました。医者には、マラリアではない、と告げられ、それで診察は終わりました。

 薬の服用2日後に、熱は下がったのですが、その後、猛烈な下痢が始まりました。

大学病院の画像
大学病院

渡された薬剤の画像
渡された薬剤