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注目の研究医歯薬学

病態生理学を基盤とした看護

掲載日:2025.10.21

医学部 講師 村田 恵理(看護学科) 

 私は老化及び老化関連疾患と酸化ストレスをテーマとし、皮膚の虚血再灌流障害が原因の一端とされる褥瘡の発生機序の解明とその予防及び治療に着目して研究を進めております。現在までに老化モデルマウスの褥瘡形成が重篤化すること、再灌流後の酸化ストレスが増強すること、また、フリーラジカル消去剤は酸化ストレスを抑制し組織傷害を軽減させる可能性があることを明らかにし、この成果を臨床へ反映させることを目指しております。
 また、他大学と連携し、各種看護技術を提供する際に人間の反応を忠実に再現するシミュレーターの開発と実用化をテーマとした研究に携わっており、この研究では、臨床における看護実践で即戦力となる人材の育成を目的とした、効果的且つ効率的な教育方法の手段として、シミュレーターを用いた看護実践教育を目指しています。
 大学教員として「看護の向上を目的とした研究及び研究結果の臨床への反映及び研究を担う後進の育成」に尽力すべく、日々精進したいと思います。

図1.老化が褥瘡の病態形成に与える影響の画像
図1.老化が褥瘡の病態形成に与える影響

図2.気管内吸引シミュレーター(医療職用トレーニング装置)の画像
図2.気管内吸引シミュレーター(医療職用トレーニング装置)

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