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膠芽腫に対する標準的手術法確立に関する研究

掲載日:2026.01.21

医学部 教授 園田 順彦(脳神経外科学講座

 膠芽腫は最も治療困難な脳腫瘍の1つで、手術による摘出の後に放射線治療と化学療法を行いますが、未だ生存期間中央値が1年半に過ぎません。手術は術前のMRI画像に基づいて計画され、現在はMRIの造影T1強調画像で造影される領域を摘出するのが標準的な摘出法ですが、実際は造影される領域周囲のFLAIR高信号領域にも腫瘍が浸潤していることが知られています。FLAIR高信号領域には手術後に放射線治療が行われますが、その効果は不十分でほとんどが、FLAIR高信号領域から再発することは知られています。近年、造影される領域に加えて、その周囲のFLAIR高信号領域も切除する手術法(FLAIRectomy)が報告されていますが(図1)、本当にその領域の摘出が安全に施行でき、かつ効果があるか否かは明らかではありません。そこで山形大学医学部脳神経外科が中心となり、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、約40施設と共同して造影領域のみの摘出と、造影領域+FLAIR高信号領域の摘出の有効性を比較する臨床試験を現在行っています(図2)。結果は出るのはあと3-4年後の予定ですが、山形大学から膠芽腫の標準的摘出法の新たなエビデンスを創出していく予定です。

図1 JCOG2209試験の概要図の画像
図1 JCOG2209試験の概要図

図2 膠芽腫に対する拡大切除
左 術前造影MRI リング状に造影されている病変が腫瘍
右 術後造影MRI リング状病変の周囲も大きく切除されている
の画像
図2 膠芽腫に対する拡大切除
左 術前造影MRI リング状に造影されている病変が腫瘍
右 術後造影MRI リング状病変の周囲も大きく切除されている

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