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注目の研究化学

小さい泡でナノプラスチックを集めて分析

掲載日:2025.12.22

 准教授 藤井 翔(界面化学) 

 環境中に存在するマイクロプラスチック(MP)は、生物に摂取されることで食物連鎖に影響を与え、最終的に人間にも害を及ぼす可能性があります。特に、ナノプラスチック(NP)はMPよりも生物への影響や環境中での挙動などが十分に解明されていません。NPはサイズが小さく、極めて微量であり、さらに局所的な表面状態の違いによる化学的特性の評価は非常に困難です。そこで、小さい泡を利用してNPを濃縮し、局所的な化学的特性を評価できるナノスケール赤外分光法(AFM-IR)測定を効率的に実施する手法の開発に取り組みました。レーザーを用いて水中に小さい泡をひとつだけ生成すると、水中の微粒子がひとつの泡の周りに集まり、濃縮されます。その性質を利用して水中の極めて微量のNP粒子を集め、NP粒子の局所的な化学的特性をAFM-IRで分析する新しい手法を実証しました。これにより、環境中のNPの化学的特性をより深く理解できるようになり、NPに関する研究が進展することが期待されます。

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