ホーム > 研究 > 注目の研究 > 教育学 > 芸術に基づく研究

注目の研究教育学

芸術に基づく研究

掲載日:2025.11.04

講師 廖 曦彤(美術教育)

 私たちの社会には、絵や彫刻、映画やアニメ、音楽や演劇、小説や詩など様々な芸術(アート)が存在します。アートにとって大切なのは、そっくり描いたり上手く表現するのではなく、むしろ、様々な表現を通して自分の考えを確かめたり、思ったことや自分の生き方を他者と共有したりすることです。そういう意味では、アートは、つながり、共感、感情、共鳴、自己認識など人がもつ複雑な部分と密接にかかわる学問分野です。私の研究室では、自身を知る・他者を知る・世界を知る方法としてのアートの可能性を実践・研究しています。
 AI(人工知能)が急速に発展している今だからこそ、人としてのアイデンティティとは何だろうか、変わり続ける世界で一人ひとりがどう感じ、どう共に生きていけるのかを一緒に考え、対話していくことが重要です。数値化ができない、言語化しにくい側面も多いですが、こうした主観的・感性的な部分は私たちや人間社会を構成する不可欠な部分です。これからも、芸術に基づく研究の考え方をもとに、様々な学びの場でできる探求活動のあり方を研究していきます。

図1 流木を触りながら海や生き物のことを探求する子ども向けワークショップの画像
図1 流木を触りながら海や生き物のことを探求する子ども向けワークショップ

図2 流木に色を施したり生き物に見立てるの画像
図2 流木に色を施したり生き物に見立てる

図3 芸術に基づく探求活動の一環として自然素材を収集し絵の具を作るの画像
図3 芸術に基づく探求活動の一環として自然素材を収集し絵の具を作る

図4 研究者の写真-研究者自身の芸術的探求の一環としてオシドリの張り子を制作しフィールドワークを行った際の様子の画像
図4 研究者の写真-研究者自身の芸術的探求の一環としてオシドリの張り子を制作しフィールドワークを行った際の様子

 関連リンク

  • シェア
  • 送る

注目の研究[教育学]一覧へ