



ホーム > 大学紹介 > 学長室だより > 令和8年10月入学者向け学長メッセージ
このたび、山形大学大学院に入学された皆さん、誠におめでとうございます。山形大学の教職員、そして皆さんの先輩となる在学生一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。
大学院への進学は、これまで培ってきた知識や経験を基盤として、さらに高度で専門的な学びへと踏み出す新たな挑戦です。皆さんはそれぞれの志を胸に、この場に集われたことと思います。学問の探究を深めたい、未知の課題に挑戦したい、あるいは研究を通じて社会に貢献したいといった思いは、一人ひとり異なるかもしれません。しかし、そのいずれもが未来を切り拓く大切な原動力です。
大学院での学びは、既に知られている知識を身につけるだけではありません。自ら問いを立て、その答えを探究し、新たな知を創造していく営みです。その過程では、研究や学修が思うように進まず、壁にぶつかることもあるでしょう。期待した結果が得られないことや、仮説とは異なる事実に直面することも少なくありません。
しかし、研究において重要なのは、そうした経験を単なる失敗として終わらせないことです。異なる専門分野の研究者や仲間との対話を重ね、多様な視点から物事を捉えることで、新たな発見や思いがけない可能性が見えてくることがあります。大学院は、専門知識や研究手法を深める場であると同時に、柔軟な発想力や課題解決力を養う場でもあります。
また、研究や学業に限らず、日々の生活の中で悩みや不安を抱えることもあるかもしれません。そのような時には、一人で抱え込まず、指導教員や友人、大学の教職員に相談してください。皆さんが安心して学び、研究に取り組むことができるよう、大学として全力で支援してまいります。
今日、私たちを取り巻く社会は急速に変化しています。人工知能をはじめとする科学技術の進展は、社会に大きな恩恵をもたらす一方で、新たな課題も生み出しています。環境問題やエネルギー問題、少子高齢化、地域社会の課題など、世界には解決すべき様々な問題があります。そのような時代だからこそ、大学院で生み出される新たな知識や知見への期待はますます大きくなっています。
皆さんの研究が直ちに社会を変えるとは限りません。しかし、一つひとつの探究の積み重ねが学術の発展を支え、将来の社会を形づくる礎となります。どうか高い志を持ち、研究の意義を信じて挑戦を続けてください。
さらに、大学院での時間は研究だけでなく、人との出会いや交流を通じて視野を広げる貴重な機会でもあります。同じ志を持つ仲間との議論や協働を大切にし、様々なことに積極的に挑戦してください。そこで築かれるつながりは、皆さんの人生における大きな財産となるはずです。
皆さんがこの山形大学で充実した大学院生活を送り、新たな知の創造を通じて社会の発展に貢献する人材として大きく成長されることを心より期待しております。
皆さんの今後の活躍を祈念し、歓迎の言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。
令和8年10月1日 山形大学長 出口 毅