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「襷でつなぐ未来人材育成プロジェクト 」山形大学と首都圏の大学生対流促進事業

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プログラム参加レポート

REPORT

2020.07.17

山大実施プログラム

エリアキャンパスもがみ(2019)

 2019年11月16日(土)、17日(日)に山形大学エリアキャンパスもがみのフィールドワークが行われ、神奈川大学の学生(以下、神大生)7名が4つのプログラムに分かれて参加しました。
 山形大学と神奈川大学の協定が締結されて、初めて山形で行うプログラムです。

(神大生が参加したプログラム) 
 1.人と自然と地域をつなぐ環境保全活動(鮭川村)
 2.里地里山の再生Ⅱ(舟形町)
 3.里山保全とキノコ料理(戸沢村)
 4.新庄伝統の民族文化を体験しよう(新庄市)

鮭川村での自然保護活動

鮭川村での自然保護活動

神大生が持つ山形県(最上地区)のイメージ 
・松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場する最上川が流れており、紅葉が美しい山がある。
・免許合宿で1度訪れたことがあったが建物が低く、コンビニもなく、のどかなところ。
・米作りや、さくらんぼ、ラ・フランスなどの果樹栽培、米沢牛などの畜産業など、農業が盛んな県。
・最上地区は山々に囲まれており、とても自然あふれる地域で、地元の野菜を使った料理など地産地消というイメージ。

 

(プログラムに参加して気づいたこと)
〇新庄伝統の民族文化を体験しよう(新庄市)
 祖父の代、両親の代から譲り受けてきた様々なものごとに誇りを持って、保存し継承しようとする強い意識を持つ人が多くいることに感銘を受けました。自分たちの生活文化に対する一人ひとりの思いは、現代社会とは一味違う、その地域でのより幸福な生き方を模索する上で、かけがえの無いものだと思います。生活文化そのもの以上に、この思いをいかに継承するか、またそれを他の地域、例えば自分の地元でどう応用できるかを考える良い機会となりました。

 

〇里地里山の再生Ⅱ(舟形町)
 里地里山として存続するためにも、魅力を発信して待つだけでなく、実際に交流の場を設けることが大切であると学びました。

 

〇里山保全とキノコ料理(戸沢村)
 間伐はしなきゃいけないことであるが、とても危険で重労働なのにもかかわらず、高齢化が進み、林業を仕事にしていく人が少ないので、多くの人が大変さを学ぶことが必要であると考えた。そして、林業に興味を持つ人が増えればいいと思った。
 キノコの菌植え体験では、菌を一つ一つ植えていく過程で、ちゃんと育つキノコや、植え方ひとつでダメになってしまうキノコがあることを知りました。地道な作業で、キノコ栽培は効率的にやっていかなければならない大変な作業だと感じ、優れた技術や、立派な木を作り上げるまでの過程を知ることの大切さを学べました。また、その地域で採れた食べ物はとても新鮮でおいしかった。地元で採れた野菜を食べることでその地域の魅力に気付けるような気がしました。

 

〇人と自然と地域をつなぐ環境保全活動(鮭川村)
 貴重な生き物、植物が多く生息していて、守るべき自然が多いと感じた。私自身、鮭川村をそもそも知らなかったが、絶滅危惧種がこんなにも多く存在したり、きのこが多く取れる場所とは知らなかった。また、鮭川村は名前のとおり、鮭が取れるらしく、釣り人にとって魅力だと感じた。他にも歌舞伎、祭りなど行っているのでぜひ参加したいと思った。

民話のことをその地域の人に教えてもらう

民話のことをその地域の人に教えてもらう

木の伐採について説明を受ける

木の伐採について説明を受ける

地元産の杉を知ってもらうための教育に参加

地元産の杉を知ってもらうための教育に参加

湿原を保護するための整備活動

湿原を保護するための整備活動

2日間のフィールドワークを体験して(感想)

 

 このようなフィールドワークは自然と私たちが向き合わないといけないことであるので、とても良い経験ができてよかった。この経験は他にはない経験であるので、自然と触れ合い、地方に住む人と触れ合うことは、自分自身の成長につながったと思います。

 

 杉の間伐のあとに木工クラフトをつくりましたが、山にはたくさんの間伐した木や葉なども落ちていたので、杉の間伐で取ってきた材料をもとに木工クラフトを作っても面白いなと思いました。2日間、貴重な体験をすることができました。

 

 自分の個人的な調査でも最上地区をフィールドに取り上げたくなる程、この地域の奥深さに触れることができました。今後、講義として決まった話を受けるだけでなく、対話の中で更に様々なことをお聞きできる機会があれば、是非とも参加させていただきたいです。

 

 神奈川大学には来年からみなとみらいキャンパスができ、学部が増えるので日本文化学科が筆頭に外国語学部などと一緒に神奈川大学の留学生を引き連れ、山形県の自然、文化を感じ、環境保全に携わることができれば良いと思った。外国人にとってこのような活動は非常に良い経験になり、同時に自国に帰った後、家族、友人などにも伝えていただき山形県の活性化にもなると思います。