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「襷でつなぐ未来人材育成プロジェクト 」山形大学と首都圏の大学生対流促進事業

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プログラム参加レポート

REPORT

2020.08.13

山大実施プログラム

雪山実習(2019)

 2020年2月26日(水)~28日(金)の3日間、山形大学鶴岡キャンパス上名川演習林で開講された「雪山実習」に神奈川大学の学生3名が参加しました。山形大学上名川演習林は農学部から南へ26km、朝日山地の北端にあり、世界でも有数の豪雪地帯に位置しています。753ha(東京ドーム約160個分)の森林面積のうち80%がブナ主体の天然生落葉広葉樹林です。

 

 雪山実習は、山形大学と協定を締結している大学にも公開されていて、合宿施設で積雪を楽しみながら体験し、教員、演習林施設スタッフ、他大学学生との交流を深めることができるのも魅力の一つです。今年は暖冬の影響により、例年に比べ積雪は少なかったものの、それでも雪に馴染みの少ない学生たちはこの環境を非常に楽しんでいました。

演習林の様子

演習林の様子

(今回は実習3日間うち2日目に立ち会いました。)

 午前中は森林の伐採(間伐)と樹木の生長について勉強しました。実際に演習林に生えている木を職員が伐採する様子を見学し、輪切りにしてもらった木から年輪を数えることによって木がどのように生長したかを調査しました。

演習林の木を伐採する様子(伐採は職員)

演習林の木を伐採する様子(伐採は職員)

年輪から木の生長を観察

年輪から木の生長を観察

 午後からは、枝の剪定、クロスカントリースキーに乗って木の芽の採取を行いました。慣れないクロスカントリースキーに苦戦しながらも、演習林の道沿いに生える木の芽を次々に集めていきます。集めた木の芽は持ち帰り、事前に教わっていた特徴を実際に観察し、スケッチする作業を眠気と闘いながら行いました。

 

 参加した学生は、「雪が降らない地域の出身なので、雪山でいろんな体験ができてとても楽しく過ごせた」、「他大学の学生と3日間も共同して生活することは今までなかったが、温かく迎えてもらい、交流を深めることができてよかった」など、雪と森林に関する学びと学生交流という貴重な経験ができたようです。

枝の伐採作業の様子

枝の伐採作業の様子

採取した木の芽の観察

採取した木の芽の観察

観察の方法を学ぶ

観察の方法を学ぶ

2019年度の実習メンバー

2019年度の実習メンバー