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地域教育文化学部  佐藤 萌美

カナダでの生活を終えて

 私は、カナダのバンクーバーに3週間行ってきました。今回の留学は私にとって初めての海外渡航であり、また、以前から海外の文化や外国の方とコミュニケーションすることに興味があったのでとても楽しみにしていました。しかし、カナダの文化に慣れることができるか、自分の英語は通じるのか、ホストファミリーとうまく生活できるかなどの不安も多くありました。
ホストファミリーは、イングランド出身のマザーと1匹の犬で、比較的学校の近くに住んでいたので生活がとても便利でした。マザーは仕事が忙しそうでしたが、食事や学校の宿題など私のことをよく気にかけてくれました。交流できるのは夕食の時間ぐらいでしたが、私の話を聞いてくれたり、イングランドやバンクーバーのことなどをいろいろと教えてくれました。また、毎晩ジムに通い、料理は野菜を多く使うなど健康に気を使っていて、体によい食べ物などもよく教えてくれました。私は以前から、欧米系の人々はジャンクフードを多く食べているという勝手な固定観念を抱いていたので、そのような人ばかりではないことに気づかされました。
 バンクーバーは、ガラス張りの高層ビルが多く立っているという都会の一面もありながら、古い建物や昔の町並みも残っていて、すごく良い雰囲気の街でした。また、カフェがあちこちにありいつも多くの人々で賑わっていたことがすごく印象的で、コーヒーカップ片手に歩いている人々もいて、日本よりもみんなゆとりを持って生活している感じがしました。スーツを着て歩いている人もそれほどいなかったように思います。また、街には欧米系の人々ばかりではなく、様々な人種の人々が共に暮らしていることが印象的でした。そして、想像以上に日本、中国、韓国料理の店も多くありました。カナダでこんなにも日本食が広まっているとは知らなかったので、驚くとともに嬉しかったです。
 学校は、CSLIに通いました。学校内では英語しか話してはいけないという厳しいルールがありましたが、とてもいい訓練になりました。春休みということで日本人学生も多かったのですが、初めての海外生活だったので心強かったです。また、全国各地から来ていたので、様々な都道府県の方言や習慣を知れて日本人同士でも異文化交流ができました。
 もちろん、外国人の友達もたくさんできました。日本人よりも英語でのコミュニケーションが上手だと感じましたが、みんな私のたどたどしい英語にも熱心に耳を傾けてくれて、お互いの国の文化や話題になっている国際問題などについて意見交換をすることができ、本当に良い経験になりました。Facebookでもたくさんのつながりができたので、今後も交流できたらいいなと思います。
 放課後や休日は、仲良くなった友達とご飯を食べに行ったり観光地や買い物などに出かけ、バンクーバーでの生活を満喫できたと思います。また、笑顔で迎えてくれる店員さん、目が合うと挨拶してくれる人、困っていると声をかけてくれる優しい人、突然声をかけてきてバンクーバーのことをいろいろ教えてくれたおもしろいおじさんなど、学校以外でも様々な人々との出会いがあっておもしろかったです。
 授業は、物語を読んでそのテーマについてディスカッションしたり、ゲームをしながら言葉の使い方を学んだりと、リーディング・ライティング以外にも実践的な活動を通して学ぶことが多くとても楽しかったです。しかし、自分の意見を言おうとしたときに簡単な感情や動作の単語がすぐ出てこないことが多く、何度ももどかしい思いをしました。もっと言葉や表現を覚えて、自分の意見をいつでも伝えられるようになりたいと思いました。
 今回の留学は3週間という短い期間でしたが、バンクーバーという都市や、様々な国の文化など日本にいては分からないことをたくさん学べて、本当にすばらしい経験をたくさんすることができました。また、自分の英語力はまだまだであることを実感し、これからもっと英語の勉強に力を入れて、自分の意見をしっかり伝えられるようになりたい、外国の人々ともっといろんなことを語り合えるようになりたいと強く思いました。さらに、日本や地元の文化についても知らないことがまだまだあると感じたので、これからより知識を深めて魅力を発見し、いつかまた海外に行く機会があれば多くの人に伝えられるようになりたいと思いました。
 今回、このような貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。