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医学部 阿部  尚美

 私は春休みを利用して、EFボストン校に2週間の語学研修に行ってきました。渡航先をボストンにしたのは、ボストンがハーバード大やMITを有する学問の街だからです。
 Reading,Listening,Writing・・・この3つは受験勉強で訓練してきたこともあり、ある程度はできるようになりました。しかし、Speakingのレベルがあまりに低い、なんかくやしい・・・そう思った私はとにかく「しゃべる」ことを目的にアメリカへ行きました。
 EFボストン校では、事前テストをもとにクラス分けがされ、私はUPPER INTERMEDIATE3という、比較的レベルが高いとされるクラスに入りました。
 ここで私は大きな挫折を味わいました。私は簡単な会話をするのもやっとなのに、クラスメイトは皆英語で意見を交換できるレベルだったんです!「遺伝子工学」のテーマについて母国語でもないのにみんなすらすらしゃべるんですよ。遺伝子の分野に興味を持っている私は、「日本語だったら語れるのに…」とかなりがっかりしたのを覚えています。
 2週間の語学研修…この中で意見交換できるようになるレベルに達するのは難しいと考えたので私は今回の語学研修の目標を「日常会話において、つまってもいいから、ゆっくり相手に自分の言いたいことをとにかく伝えられるようになる」ことに設定しました。
 この目標を達成するためには、とにかく積極的に話しかけて日本人以外の友達を作る必要があります。しかし、私はなかなか外国の環境になじめず、気分が落ち込んでいたこともあって、積極的に見知らぬ外国人の人に声をかけることができませんでした。
 そんなとき、現地で同時期に留学していた日本人の方々が、「こんなときはこういう表現を使った方がいい」とか「この授業はグループで会話する授業だからみんなとなかよくなれるよ」とか「最初会話に慣れない段階は中国人や韓国人の子としゃべればいい」といろいろ役に立つアドバイスをくれました。そしてじぶんたちの外国人の友達を紹介してくれて、その外国人の子たちと話せるようにしてくれたのです。このチャンスを無駄にしまいと、私はとにかく意味不明でもいいから一生懸命話したのを覚えています。
 しかし、こうして出会った子たちはあくまで友達の紹介で知り合っただけであり、自分から話しかけて仲良くなったわけではありません。自分から声をかけて誰かと仲良くなりたいなとも思ったので、勇気を出して会話の授業で一緒になった優しそうな中国人の女の子に話しかけました。彼女はしゃべってみて私が英語に慣れてないことに気づき、わかりやすく話してくれました。彼女としゃべるうちに英語のスキルが身についてきたのか、簡単な単語で「ルームメイトに対する不満」などを話せるようになりました。
 そうしていくうちにあっという間に2週間すぎていきました。最初の1週間はルームメイトとライフスタイルがあわず、また外国という環境に慣れず、熱を出したりしていろいろ大変だったのですが、後半1週間は友達も増えたり、ハーバードやMITを見に行くことができたので楽しかったです。ハーバードに行ったときは地元で有名な「リーガルシーフード」というシーフードレストランに一人で乗り込み、注文するのになかなか英語が出てこなくて困っていたのですが、なんと地元の常連さんが助けてくれたのです!そのまま一緒にディナーを楽しみました。一生この思い出は忘れられません。
 私がこの語学研修で得た成果は「日常会話程度の英会話ができるようになったこと」そして「人と積極的に話せるようになったこと」です。私は今回の大学の事業がなければ絶対外国に行こうと思わなかったので、山大には感謝しています。今回の留学でとにかく世界が広がりました、これからも機会があったら積極的に外国で英語を学びたいです。