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留学報告

留学先:アメリカ合衆国・ニューヨーク州立コブルスキル農業技術大学
期間:2011年8月〜2011年12月

 2011年8月26日に成田空港からロサンゼルス経由で17時間をかかってニューヨーク市のJFK空港にやってきました。向こうの空港で友達が迎えに来たのでとても助かりました。空港から「Air Train」を使ってマンハッタンの区域に入りました。マンハッタンに初めて入ってみて、とてもクラシックの感じがしました。何百年にもわたって存在したニューヨークの裁判所、証券取引場をはじめ、102階建てのエンパイアステートビルディング、ロックフェラーセンターなどの近代のアメリカの勢力を表す建物が多数あります。タイムズ広場などの中心街に入ると、デカイ看板とイルミネーションに覆われ、人ごみにもまれるぐらいにぎやかになります。
 しかし、学校のキャンパスはニューヨークシティからバスで2時間ぐらいのところにあるので大都会のにぎやかさにかかることがなく、勉強に集中できます。当初、キャンパスに着いて、寮に入ってから初めてルームメートと共同生活をしてみました。寮の各階に担任の学生(RA)が付いていて、勉強と生活に対して何かトラブルがあったら手伝ってくれます。授業は、スケジュール通りに進みました。最初頃は自分の英語がうまく通じなくていろいろ大変でしたが、友達といっぱい喋っているうちに慣れてくるので文法のミスなどを恐れずにいったほうがいいと思います。
 ホームシックの問題は一切ありません。人によって違うかもしれませんが、友達が増えれば増えるほど楽しくて、実家のことを考えている隙間もありませんでした。僕にとって、今回の派遣留学を経験して一番良かったことは友達が増えたことだと考えています。友達がいてこそいろいろ楽しめたし、友達に誘われて感謝の日の美味しいディナーなどのアメリカ文化に触れることができました。「今度、モンゴルに遊びに行くよ」と約束した友達も何人かいました。
 8月25日から1月20日までの4ヶ月にアメリカ留学を満喫しました。短い間ではありましたが、沢山の人と出会い、習うことを習ったり教えることを自分なりに教えたりして、とても有意義な半年を過ごせたと思います。まず、違うバックグラウンドから来た人たちと一緒にいることでそれぞれのダイバーシティを感じることができました。アメリカ人は、発言力が優れているのと社交的な性格を持っている一方、アジア系の留学生は真面目で一般に優秀だというイメージがあります。それに比べて、アラビア系の留学生は自分の宗教に非常に敬意を持ち、リーダーとして成長したいという情熱が感じられます。この子達は皆、それぞれのバックグラウンドに基づいた違う価値を持っています。その「価値」の違いによってお互いの意見に反対することもよくみられました。なので、このダイバーシティを越えて、自分と全く違う「価値」を持っている人とでも同伴できる包括力を身につけるのは国際人としての第一歩だと思いました。英語で先生方は「Empathy」(共感的理解)だとよく述べますが、その人の意見を受け取って、それに加えて自分の意見で工夫するという能力はとても大事です。それこそ、アメリカならではの経験だと思いました。