山形大学校友会
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地域教育文化学部  小林  蒔

トロントでの充実した毎日

<語学学校>
 2週間現地の語学学校に通いました。レベル別のクラス編成で、私のクラスは11人のにぎやかなクラスでした。国籍は韓国が5人、サウジアラビアが3人、メキシコ、ブラジル、日本がそれぞれ1人ずつでした。会話はもちろん英語で、分からない単語はスマートフォンや辞書で調べながらお互いに会話しました。この2週間で強く感じたことは英語を口にする、英語で話す頻度が高い人はその他の人と比べて英語の表現力が豊かであるということでした。私のクラスにはよく話題を持ち出してくれるお喋りな韓国人がいました。彼は30代でしたが冗談をかまして楽しいクラスにしてくれました。授業で習った文法事項をすぐに会話に混ぜ、それを真似て他の学生も会話にどんどん使っていました。使い方が不安なときはすぐに”teacher!”と、先生に聞いていました。私は初日に文法の授業を受ける、と決まったときは座学で黙々と先生がいうことを書き込むような授業だと思っていました。しかし、どちらかというとスピーキングとリスニングの授業という印象でした。学んだことをすぐに使う、このサイクルでした。会話することでクラスの仲も深まり、時にはお互いの国、文化、宗教、生活などについても話しました。実際、文法の内容は高校時代に散々練習した内容だったので簡単でした。したがって、私は英語を学びましたが、それ以上にそれぞれの世界観も学ぶことができました。特に、高校の授業で習ったイスラム教を母国者から直接聞くことができて新鮮でした。授業では習わなかった細かいところまでイスラム教を知ることができました。同時に日本が他国からどういう印象があるのか、どう思われているのか、ということも知る機会になりました。
 英語を学びにいった語学学校でそれ以上のことを学べるとは思っていませんでした。いろいろな国に興味がある私にとって本当に有意義な時間となりました。日本での当たり前は他国から見れば”なぜ?”となることが多いという新しい発見もありました。日頃の生活では気づけない日本の当たり前を気づかせてくれたクラスのみんなに感謝しています。

<ホームステイ>
 ホストファミリーは50代の夫婦と猫2匹でした。カナダ人ではなく、サンタモニカ出身の方でした。トロントは国際都市であると聞いていたのでカナダ人ではないことに驚きはしませんでした。私のほかにもう一人、韓国人の21歳の留学生もいました。彼女とは韓国のこと、日本のことを含め、本当にたくさんのことについて毎日話しました。彼女から韓国のお菓子ももらい、何かと面倒をみてくれました。マザーはトロントが大好きで、その理由は様々な国の人と知り合えて新鮮で楽しいわ、と話してくれました。毎日作ってくれる手料理がとても美味しく、食事が楽しみでした。朝食は自由に食べるシステムでしたが、たまにおかずも作ってくれました帰宅時間、シャワー、食事など全てが自由でした。家族でどこかに出かけることはありませんでしたが、毎日快適に過ごせました。

<トロント>
 カナダで最大の都市、トロント。国際色豊かな都市、トロント。韓国人、中国人などのアジア系や南米からの移住者など本当に多くの国々出身者がいる都市でした。どこの国に来たのか分からなくなるくらい国際的なところでした。カナダだけではなく世界中の文化や宗教、考え方なども学べるので留学先としては良い都市でした。

<今後>
 今回の短期研修で感じたことは今まで頭に詰め込んできた文法事項が本当は頭に入っていなかった、ということでした。大学入学のための道具としての英語でしかなく、使える英語ではなかったということに気づきました。高校時代にもオーストラリアに行ったのですが、その時よりは多少、表現力はついたかな、と思いましたがまだまだ足りないと実感しました。今後は英語を学び、使う、というサイクルで英語を自分のものにしていきたいです。日本にいて英語を使う機会といえば少ないかと思いますが、 facebookやskypeなどの便利な通信機能を駆使して海外の友達と英語でチャット、会話をしていきたいです。
 今回の研修は良い経験、英語を学ぶ意欲をかきたてる機会となりました。ご支援ありがとうございました。