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工学部  阿部  優一

International Power Modulator and High Voltage Conferenceに参加して

 2012年6月3日から7日にかけ、アメリカ合衆国のサンディエゴ市で開催された「The 2012 IEEE International Power Modulator and High Voltage Conference」に参加しました。この国際会議は高出力電源や高エネルギー密度現象の様々な産業応用に関する会議であり、幅広い分野の研究者が参加され、日本からも多くの方が参加されました。
 会議は全日程5日間のなかで、ポスター、口頭発表、講演等が行われました。私は会議の3日目に当たる6月5日に「Development of a RF Burst Pulse Generator Using a Nonlinear Transmission Line for Cancer Treatment」と題し、非線形伝送線路を用いたがん治療用高周波バーストパルス発生装置の開発について、ポスターによる発表を行いました。私はこれまで国内の学会で口頭発表を何度か経験していましたが、生の英会話を体験したことが無かったので、終始緊張感を持ちながら発表しました。私自身の英語の勉強不足で、簡単な英語しか使えず、活発な議論は難しかったのですが、海外で同様の研究を行っている方々と議論できたことは非常に良い経験になりました。また、学会の合間に口頭発表をした他大学の学生と話す機会があり、今後の研究や学習を進めていく上で良い刺激を受けました。
 今回の会議全体を通して私にとって一番良かったことは、英会話を直に体験できたことです。私は発表中に「英語での説明は難しいが、彼らと議論できたらもっと有意義な情報が得られるんじゃあないか」と感じ、今後の英語学習の目標ができました。また、観光の中でも英語で会話ができる面白さを体験することができました。ファーストフード店での注文や空港での応対など、ちょっとした会話でも、自分の考えが伝わると嬉しく感じました。空港でチケットを無くした時に、警備員の方と拙い英語とボディーランゲージでコミュニケーションをとり、無事にチケットを見つけられたことは、とても嬉しく、印象に残っています。
 私の初めての海外渡航は、英語に対する認識を大きく変えました。文法自体は大雑把でもある程度相手が意味を汲み取ってくれたことが一番の要因だと思います。これまでの私の英語学習に不足していたのは、英語の活用目的の明確化と、言語の異なる相手に自分の考えを伝えようとする姿勢であったと思います。
 私は今回の国際会議参加で非常に有意義な体験をすることができました。この体験を糧にさらに成長していけるように努力したいと感じました。最後に、この国際会議に参加するにあたり、渡航費のご支援をいただき、貴重な機会を下さった山形大学校友会に深く感謝申し上げます。