旧制山形高等学校と山形大学旧文理学部,人文学部,理学部卒業生の同窓会であるふすま同窓会の首都圏在住の皆さんを中心とした「東京ふすま会」の総会が5月21日(土)に学士会館を会場に47名が参加して開催され,山形大学からは東京サテライト勤務の企画部山内浩一課長(研究戦略幹)と黒沼校友会事務局次長が出席しました。
総会は,相馬義嗣事務局長(文理11回卒)の総合司会で勧められ,議事に先立ち,この1年間に亡くなられた会員31名の方に対し黙祷が献げられました。引き続き,高橋正光会長(文理7回卒)から総会開催に当たりご挨拶がありました。議事では,平成27年度の事業,収支及び会計監査の各報告,平成28年度の事業計画(案),予算(案)が諮られた後に,役員改選が行われました。新会長には,三俣壯一さん(文理16回卒)が,副会長には森参治さん(山高28回卒),津森幸枝さん(文理12回卒),笹谷仁則さん(人文1回卒),伊藤英孝さん(理2回卒),17名の理事及び2名の監事がそれぞれ選出され,新会長に選出された三俣壯一さんからご挨拶がありました。
総会終了後,理学部1回卒の国立極地研究所名誉教授で現在同研究所の特任教授である佐藤夏雄さんから「南極の自然と観測隊」の記念講演が行われました。佐藤さんは,プラズマ,特にオーロラ現象の研究を行われており,南極観測隊長の経験もされた方です。講演では,南極の自然について,クイズなども交えて南極の厳しい自然と観測隊の活動について話されました。いくつかのクイズを紹介しますと,面積は日本の37倍,氷の厚さは平均2千m,最低気温は−89.2度,海面下の氷の深さは海上の10倍,皇帝ペンギンは560m潜る,アザラシは餌を摂るために1.5mの氷に歯で穴を開ける等が分かりました。特に,注目された点は,地球環境の変化で二酸化炭素の量が2012年現在390PPMで現在も右肩上がりで増えていること,南極大陸の氷が溶けた場合には海面が60m上昇するということです。地球温暖化のために様々な生態系の変化が身近なところで起きている現代社会において本当に考えさせられる講演でした。
その後,稲村英夫(山高16回卒)新事務局長の司会で懇親会が開催され,三俣壯一新会長のご挨拶の後,ふすま同窓会野村一芳会長(人文1回卒)から新会長としての抱負も含めてご挨拶がありました。引き続き,校友会事務局黒沼次長からアンケートに対する御礼と校友会の事業に対する協力依頼を行いました。その後,近藤修一さん(山高27回卒)のご発声で乾杯が行われました。
懇親会では,幅広い年代の参加者の方々が和気あいあいと語り合った後,寮歌「嗚呼乾坤」,学生歌「みどり樹に」,「ひかり北地に」が熱唱され,最後に,森参治副会長の締めで閉会されました。

総会司会を行う相馬義嗣事務局長
(文理11回卒)
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挨拶を行う高橋正光会長
(文理7回卒)
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事業報告を行う八木正毅総務部
会長(文理13回卒)
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会計報告を行う津森幸枝経理部
会長(文理12回卒)
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監査報告を行う渡會成良監事
(文理6回卒)
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総会議事を進める議長及び 部会長
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総会風景
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記念講演を行う佐藤夏雄さん
(理1回卒)
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挨拶を行う三俣壯一新会長
(文理16回卒)
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挨拶を行う野村一芳ふすま同窓会長
(人文1回卒)
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乾杯を行う近藤修一さん
(山高27回卒)
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新役員紹介
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初めて参加する若生信一さん
(人文1回卒)
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初めて参加する高橋敏夫さん
(理7回卒)
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初めて参加する小野達也さん
(理27回卒)
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懇親会にて会員と懇談する
野村一芳ふすま同窓会長
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懇親会にて会員と懇談する
佐藤圓治ふすま同窓会副会長
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寮歌・学生歌
「嗚呼乾坤」,「みどり樹に」,「ひかり北地に」を熱唱
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司会を行う稲村英夫新事務局長
(文理16回卒)
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締めの挨拶を行う森参治副会長
(山高28回卒)
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