毎週講義・ノート・レポート,中間・期末にテスト

工学部 松下 浩一(電気電子工学)

 毎週講義への出席確認・ノート提出・レポート提出があり,中間・期末にテストがある。ハードとも取れますが,学生は文句を言いながらも,それらをこなします。現在工学部で講義している専門科目での工夫のまとめです。詳細はホームページをご覧下さい。
http://ea3pch.yz.yamagata-u.ac.jp/member/matsu/matsuH956.htm 2.2 講義の工夫)

  • 出席・質問票(厚手のA4版用紙1枚表裏で半期15回分OK)を利用することで,出席を促す。講義に関する意見を聞き,講義内容への質問,問いかけに応(答)える。
  • メールアドレス(matsu@yz.yamagata-u.ac.jp)を公開し,学外からの質問にも答える。
  • 毎週1回のオフィスアワーでは足らずに,いつでも学生が研究室に相談に来ます。
  • ノートとしてB4版用紙を配る。すべてを板書させ,その日に提出させる。(1点/1回)
    (1日の講義の内容がB4の表裏面1枚に凝縮される。テキストのまとめとなる。)
    (理解を助けるテキスト上の図面や文章を自ら書く作業を中心とする。)
  • 講義にはテキストを用い,それに則った内容を講義の基本とする。
    (学生はテストの前にも読めるしっかりしたテキストを期待している。)
  • 講義中には,講義内容に関連するテキストのページも板書する。
  • テキストにない内容を説明する場合には,コピーを配る。
  • OHPは補助としてのみ使用する。書かずに,頭だけでは理解することはできない。
  • テキストの重要部2ページ程度を理解し写すレポート等を提出させる。(1点/1回)
    (問題を解かせるレポートのみでは提出者は少なくなる。自主勉強の勧めである。)
  • 学生(希望者のみ)に,レポートの問題をメールで送る。欠席者もレポートを出せる。
  • 8回以上講義に出席した学生を出席票で確認し,期末テストを用意する。
  • 平常点(ノート15+レポート15),中間・期末テスト各35点の合計で成績をつける。

 今の大学生には自ら進んで学ぶという勉強の仕方を会得していない学生も少なくない。このような状況下で講義をすることを念頭に考え出したのが,上述の講義の工夫である。

 幸い,山形大学工学部の学生さんは,
1. 講義に出席する学生の数は昔と比べて少ないわけではない。
2. 黒板の内容は書き写す。
3. 質問がないわけではない。ただ,みんなの前で質問するほどでは
 ないと思っているだけである。
4. やればできるレポートは,時間をかけてもやって出す。
5. 電子メールでの質問を受け付けると,質問が出てくる。
彼らのやる気をうまく引き出しながら教育を進めていく必要があることを痛感している。

 今日の厳しい競争社会の中で仕事を継続していくためには,大学において学べる知識を得ることと同時に,これから必要な知識を継続して得るための勉強の習慣作りを勧めたいと考えた。テスト期間だけのがんばりで単位を出す方法では,日々の勉強の習慣をつけるという目標の達成が困難な学生もいるのではないかと考えた。そのため,講義への出席,ノートの提出,レポートの提出と,非常に少ない点数であるが日常の勉強にも点数を出し,単発になりがちなテストの補助とすることとした。以上が,現在私が行なっている講義に変更した経過である。

 次は教育学部の平田 俊博さんお願いします。

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