コンピュータに関する教養授業の試み理学部 方 青(数学) 私は、平成16年4月に愛媛大学より山形大学理学部へ赴任して、教養科目の数理科学を担当することになりました。 愛媛大学にいたとき、主に情報科学とコンピュータによる数値計算の科目を担当していました。コンピュータの発達と普及によって、およそ10年前から、教養科目に 英語と同じ重要性をもつ情報科学または情報処理という科目が設け加えられました。ただし、その内容は、各大学とも、Windows のような GUI 環境 の操作や Word, Excel など基本ソフトの使い方のようです。一方、数値計算の授業は数値解法の導出と検証を中心にしているので、それを十分理解するには、コンピュータによる計算の基本 的なアルゴリズムなどの知識が要求されています。 以上のことで、数理科学という科目をを情報処理と専門科目の数値計算やプログラミングの間の架け橋と位置付けました。 私は大学卒業までは中国にいたので、日本の高校の数学実態はよく把握できていませんが。教科内容については2003年4月より施行された(新)「高等学校学習指
導要領解説 数学編」を参照しています。その中には、次のように書かれています(抜粋): 現在は、工学系はもちろんのこと、経済学、金融学などの社会科学系でもコンピュータの利用が盛んになっています。それを反映しているのでしょうか、受講生は理学部、教育学部、人文学部、農学部、工学部から集まっていました。これからも学生がコンピュータの利用を専門科目の勉強に積極的に取り込むように期待しています。 次は医学部の小林 淳子さんお願いします。 |