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週刊・授業改善エッセイ
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 山形大学 : 松坂 暢浩

 コロナ禍における「インターンシップ」の取り組み 

山形大学では、中小企業団体(山形県中小企業家同友会)と連携し、全学部1年生を対象とし、受入先を県内中小企業に限定した低学年インターンシップ(初年次インターンシップ)を基盤共通教育の授業(選択必修科目)のなかで取り組んでいます1)。
 学生は、本授業の到達目標であるインターンシップを通じて「働くとは何か」や「中小企業の魅力とは何か」について、自分自身の言葉で説明できることを目指し、県内の中小企業でインターンシップ(就業体験)を行います。  
 全体のスケジュールは、まず4月から7月までの期間に事前学習として、履歴書の作成、ビジネスマナー講座、受入企業の経営者による講演、受入企業の企業研究などを行います。8月上旬には、学生が受入企業に事前訪問を行い、9月上旬から中旬の期間にインターンシップ(3日間)に参加します。インターンシップ参加後の9月下旬に事後学習として、受入企業を招いた成果報告会を行い、学生がインターンシップで学んだことを報告します。
 コロナ禍におけるインターンシップの実施にあたり、私が特に気になったのは、インターンシップ参加前の学生が抱える不安に「ビジネスマナー」を挙げる学生が増えた点でした。この点について、学生に理由を聞くと、コロナの影響で高校時代に人と接する機会が減ったことで、対人関係に不安を感じていることが分かりました。
 そこで、これらの不安解消のために、ビジネスマナー講座の回数をこれまでの2回から3回に変更、何度も繰り返し、学生同士で練習する機会を設けました。また、以前にインターンシップに参加した先輩に練習へ参加してもらい、アドバスやフォローをしてもらいました。
 その結果、ビジネスマナー講座実施前後のアンケート調査において、不安を感じていた学生(とても不安、不安の合計)が95.5%でしたが、終了後は31.8%まで減りました。また、インターンシップ実施後の受入企業調査において、学生が積極的に行動していたことが分かりました。
 これらの取り組みを通じて、常に学生と向き合い、学生の状況や不安を把握し、それらに対応した授業改善に努めたいと考えています。
 
  1)「本学の特徴的なインターンシップ 低学年インターンシップ(初年次インターンシップ)の取り組み」

https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/employment/intern/original/

 
            

   
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