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シンポジウム「20世紀イタリアに入った日本」を開催(1/6)

掲載日:2017.01.06

 6日、山形文化遺産活用事業実行委員会とチェントロ・ポルティコ研究会主催のシンポジウム「20世紀イタリアに入った日本」(後援:山形市、山形大学)を山形美術館で開催しました。本シンポジウムは、「山形の文化遺産を未来に発信するプロジェクト」の取組みとして実施されたものです。

 シンポジウムには一般市民約50名が参加。イタリア・ボローニャの出身で、ボローニャ東洋美術研究所所長を務めるアレッサンドロ・グイディ氏を講師に迎え、20世紀のイタリアへ伝わった日本文化について講演がなされました。1900年代当初、イタリアではまだ影響の少なかった日本文化。絵画や文学などの芸術が少しずつ海を渡り始めた流れが時代背景とともに説明され、川端康成や太宰治といった日本を代表する作家たちを例に挙げながら、イタリアに「日本が入っていく」様子が紹介されました。また、講師と共に、本学の阿部宏慈理事、山本陽史教授、佐藤琴准教授が参加した後半のパネルディスカッションでは、会場から寄せられた質問をもとに、ボローニャの街並みなどをテーマにしたトークが展開されました。

 「今日のシンポジウムが開催できたのは、日本とイタリアがお互いに関心を持ち続ける良い関係が続いているから」とグイディ氏。現在イタリア国内で日本語を学ぶ学生は約5,000人と、ますます広がりを見せる両国の交流を、文化を通じて見つめ直す充実したシンポジウムとなりました。

講師のアレッサンドロ・グイディ氏の画像
講師のアレッサンドロ・グイディ氏

ボローニャと山形の交流を報告した山本教授の画像
ボローニャと山形の交流を報告した山本教授

パネルディスカッションの様子の画像
パネルディスカッションの様子

シンポジウム会場の様子の画像
シンポジウム会場の様子

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