山形大学校友会
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挑戦してみる ―交換留学のススメ―

            山崎 秀人さん (山形県天童市出身)
              H23.3 地域教育文化学部地域教育学科卒業
              現在 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構
               評価事業部国際課に勤務
              (平成23年4月から2年間、山形大学に事務職員として勤務)
                        
 
 生まれも育ちも山形で、一人で県外に出たことがない私が、初めて一人で県外に出たのは、留学ビザ取得のため東京、赤坂にある米国大使館を訪れた時でした。同じく、初めて海外行きの飛行機に乗ったのも、2009年7月7日発、留学先であるコロラド行きの飛行機でした。

 目標がないまま、ふらふらしていた学生時代。同じ研究室に所属する友人が留学を決意したことと、米国人の友人ができたことがきっかけとなり、挑戦してみようと決断した交換留学。

 安易な気持ちで留学を決意したものの、TOEFL受験や留学ビザの取得など留学することが決まってからは急に忙しくなりました。そして、実際に留学してみると、各授業20~40人ほどの学生のうち非ネイティブの学生は自分ただ一人。その上、毎日のように出される膨大な課題。はじめは非常に心細く、毎日日本に帰りたいという思いでいっぱいでしたが、2か月ほどすると、英語での授業にも慣れ、現地学生の友人の輪も少しずつ広がり、友人とワイワイする金曜日を心待ちにしながら毎日頑張っていたことを覚えています。後日談ですが、なんと、彼らのうちの10名近くがALTとして来日し、そのうちの何人かは私の結婚式にも出席してくれました。



コロラド州立大学日本語倶楽部の学生とのバーベキューパーティー
(左から2番目が本人です)

 友人のほかにも、留学で得たものは多く、語り尽くせませんが、一つ挙げれば自分の興味の対象を見つけられたことです。私にとって留学が進路を決めるきっかけになりました。留学先で過ごした大学の施設やICTが完備された設備、学生が主体的に取り組む授業を目の当たりにし、日本の大学教育の水準を引き上げに貢献したいと思ったことがきっかけで、大学職員として働くことを決心し、山形大学に2年間勤務の後、現在は東京でオーストラリアとASEAN諸国の高等教育について調査するという仕事をしています。

 新幹線の乗り方も飛行機の乗り方も知らず、英語も大学に入学したての頃は、基本といわれるbe動詞も理解していなかった私でしたが、交換留学を通して多くのことを学ぶことができました。少しチャレンジングなものだからこそ頑張りがいがありますし、目標を達成できたときの喜びもひとしおです。

 挑戦すれば、(必要にせまられて…。)努力します。努力すれば成長します。ぜひ、多くの学生の皆さんに交換留学の制度や奨学金制度を有効に活用して、留学に挑戦していただき、皆さんが大きく成長されることを願っています。

                           

アメフトの試合観戦での一コマ、会場はすごい熱気です
(正面向かって右が本人です)