![]() |
![]() |
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|
||
トップ > 特別寄稿(山大卒業生の先輩からのメッセージ)
” 縁 ” |
|||
本間 知美さん (山形県鶴岡市出身) H27.3 山形大学人文学部法経政策学科 卒業 現在:山形県庄内総合支庁産業経済部農業振興課 主事 自分の人生に責任を持ちはじめる機会は、多くが大学に入って親の手から離れる時と思います。ここから現在に至る、自ら決めた人生を今から読み手の皆さんと一緒に辿っていきます。後輩の皆さんにとって、人生の未来図を描く際のヒントになれると幸いです。 山形大学で経済を勉強しようと思った理由は、高校生ならではの単純な発想です。高校では国際科に在籍し、またその頃の数学の先生が好きで数字に触れることが楽しかったことから、総合して自分に合っている分野を選びました。大学では難しいことで有名、裏を返せば秀でた発想で尊敬している、山口昌樹先生のゼミで国際金融を勉強しました。「ビッグデータから必要な情報を収集し情勢を予測する、これを受け手に面白く伝える。」、今でも物事を捉える時、外部へ発信する時の基本となっています。 大学に進んだことで、将来に対する多くの選択肢を与えられました。国際なら観光系、金融なら銀行系、広く学科で捉えれば公務員。社会人になる手前の自由にできるこの瞬間が、残りの人生の大部分を占める仕事を何にするか模索できるタイミングです。自らの可能性をぜひ山形大学で広げてください。 そして私が選んだ道は山形県職員でした。今は庄内の農業振興に携わっており、主に環境保全に適した農業や産地化を支援しています。生産者の方々の声に耳を傾け、力添えができることに喜びを感じています。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて有機農産物が注目されている点、やりがいは一層高まる分野です。そして、何より最初の職場がここであったことの価値は、信頼できる上司に出会えたことです。あらゆる角度から物事を捉える「思考力」、迅速かつ的確に問題解決へと導く「対応力」を学んでいます。また、仕事で挫折しそうになった時、笑いの絶えない温かい雰囲気に何度も助けられました。 一方でお気づきかもしれませんが、今は国際や金融と直接結びつく機会はありません。幅広い分野で仕事ができるのが行政職であり、行く行くは観光分野とくに航空関係の仕事に携わることができればと考えています。 こうして振り返ると、学生時代の先生や友人、職場の上司など人との縁では、私は当たりくじばかり引いてきたとしみじみ感じています。後輩の皆さんも、就職活動など上手くいかないと足が止まった時、自分の人生に関わってきた人を思い出してみてください。きっと、支えられている、成長できていると実感するはずです。 最後までお付き合いいただきありがとうございました。読み手と書き手という立場でご縁があったことを嬉しく思います。
|