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トップ > 卒業生のひろば > 卒業生からの寄稿コーナー
「エネルギーの大切さを意識していなかった大学時代」 梅津 憲由 さん (山形県酒田市出身)
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OBの方や在校生等、多くの皆様が大学の光景として強く印象に残っていると思われる小白川キャンパスの銀杏並木。
私も30年余り前に入学した頃の光景として、昨日のことのように思い出されます。 それと同時に感じるのは、その当時はいかに日々の学生生活を謳歌し?世の中のことを考える意識が乏しかったかということです。 特に現在、仕事として携わっているエネルギーに関しては、無関心と言ってよいほどだったかと思います。 皆様はそうではないかと思いますが、電気であればスイッチを入れる、ガソリンであればスタンドで「レギュラー満タン」と依頼する等、日常生活で当たり前に得られるのが当然で、意識もしなかったのが実態でした。 その私が今ではエネルギー情勢の現状を理解して頂く関連の仕事に就いております。様々な転機を経て人は変わっていくものと、我ながら改めて感じているところです。
入社後は原子力部門での仕事に就き、原子力発電所の計画、設計、建設する仕事に従事しました。 当時は宮城県に建設した女川1号機が運転を開始して数年経過しており、2号機の設計、建設に関する仕事が最盛期で、関連の仕事に携わりました。 その後、3号機や青森県に建設した東通1号機の計画、設計、建設の仕事に携わりました。 電力供給のベースとなる発電所の建設が求められていた時期でした。 学生時代は意識もしていなかった電力供給が、自らの仕事になりました。 第2の転機は、東日本大震災がきっかけということではありませんが、その前あたりの時期からは、それまで以上に国や自治体等に対しての事業の説明等の仕事を担当するようになりました。 電気を作るためには様々な手続きや調整が必要であり、関係の業務を通じ地域や関係の方々のご理解や信頼を得ることの重要性を感じました。 第3の転機は、今年の夏より東北電力からの短期間の出向として、「東北エネルギー懇談会」という、東北6県および新潟県の地域を対象としたエネルギー情勢の理解活動に関する団体で仕事をしております。 山形大学にも長年お世話になっており、現在は小山学長には顧問として、飯塚工学部長には参与としてご指導を頂いております。 電力会社社員としてではなく、更に幅広い視点で幅広い地域の関係の方々と接する仕事になり、その重要性を更に感じております。 その詳しい活動の状況やエネルギー情勢に関しても皆様にお伝えしたいところではありますが、ご興味のある方は会のホームページをご覧頂くこととして、ここでは割愛させて頂きます。 このような私についてですが、大学卒業後も仕事を通して意識が変わっていった状況をお伝えいたしました。 在校生の皆様も現在持っている将来の目標が変化していくこともあるでしょうし、全く意識していない道に進むこともあるかもしれませんが、きっと良い方向に進んでいくことと思います。 これからの皆様の努力で輝かしい将来が待っております。苦労を伴う場面もあるかと思いますが、目標に向かって頑張ってください。 最後に、一言。タイトルの「エネルギー」の部分に「平和」「両親」等、日頃は意識していないと思われる言葉をあてはめてみてください。皆様も時を経る毎に意識し、大切さに気づかされる時期がやがて訪れるかと思います。
※「東北エネルギー懇談会」ホームページは こちら からご覧ください。 |