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2017年2月

 山形大学校友会による「大学間交流協定大学への派遣留学生校友会支援事業」の支援を受けて海外の協定大学で留学中の皆さんから提供していただいた現地での様子を紹介します。この度、奥山詩帆さんから第4弾が届きました。

奥山詩帆さん(人文学部3年 留学先:サラマンカ大学(スペイン))<4>

 Hola, こんにちは。スペイン留学中の奥山詩帆です。2017年が始まり、既に1か月が経ちました。山形大学では後期の学期末ですね…。
 私はクリスマスから年末年始にかけての休暇で、フィンランドへオーロラとサンタクロースに会いに行き、トランジット等を上手く利用してドイツ・オランダ・エストニアも周りました。休暇後は1学期末の授業や試験があり、これからすぐ2学期が始まります。1学期を乗り越えたことで私の留学生活は残り半分となりましたが、この生活を楽しみつつ勉学に励みたいと思います。
 さて、今回は今までに起こった、困ったこと・珍事件などを書いていきます(笑)。
 
 1.ピソ(=シェアアパート)パーティ事件
 私は今、3人の学生とピソと呼ばれるシェアアパートで暮らしています。ある日、その学生の1人が友達と飲みに出かけ、スーパーで買ったお酒と5,6人の友達を連れてピソに帰ってきました。その後、大音量で音楽を流しながらロビーでお酒を飲みながら踊ったり、話したり…。それは夜中12時ころから始まって2時過ぎまで続き、ピソが静かになったのは3時ころでした。ちなみに、サラマンカではほとんどのバル(Bar)が12時ころに閉まるため、その後はクラブや広場で話し込んだり踊ったりすることが多いです。また、ほとんどの学生はピソ暮らしをしているので、ピソにお酒や料理を持ち寄ってお酒を飲むことはありますが、大体12~1時頃に帰るのが一般的とされています。今回は試験期間の終わりころで、まだ試験が残っている学生が激怒し、「うるさかった」「寝れなかった」「近所迷惑だ」と、翌朝ピソ内で言い争いになっていました。
 この結果、シェアアパートで暮らす上で、相手を思いやること、不平・不満がある場合はしっかりと伝えることが大切だと改めて感じました。前者は日本人が得意ととすることですが、後者はなかなか出来ない人が多いと思います。(私もそうでした。)分かってくれるだろうという考えは通じないので、Yes,No(スペイン語では Si,No)をはっきり伝える必要があるのだと思いました。

 2.スーパーおつり事件
 ある日、スーパーで買い物をしてレジに並んでいるときのことでした。後ろにいたおじいさんから「トイレに行きたいから俺のを一緒に買ってくれないか?」と頼まれ、おじいさんの買う物が1つしかなかったので一緒に会計をすることにしました。その後、レジの店員からおつりをもらおうとしたときにおじいさんが現れて、「一緒に買ってもらったんだよー。おつりは俺のなんだ。」というようなことを言って、彼の買ったものとおつりをもって颯爽と出て行ってしまいました。おじいさんから買う物のお金をもらっていませんでした。店員に話をしてみたら、スーパーでたまに起こることで、留学生がよく被害に遭っていると言っていました。スペインでは経済低迷により失業率が高く、スーパーや人が集まる広場で物乞いをしている人をよく見かけますが、サラマンカはスペインの中でも治安がいい所なので、油断してしまっていたのだと思います。とてもいやな気持ちになりましたが、大きなトラブルにならずに、ここが日本ではないことと油断していた自分に改めて気づかされたいい経験でした。留学期間が長くなっても、危機管理意識をしっかりもち続けることが大きなトラブルを避ける一番の方法だと思いました。
 
 生活する中で小さなトラブルはいくつかありますが、過ぎ去ってしまえば意外と笑い話になるものです(笑)。それらも含めて「外国で暮らす経験+外国で学ぶ経験=留学」だと思うので、留学を考えている人は、ぜひ勇気を出して挑戦してみてください。もちろん留学以外も方法はあるので、とにかく、一度日本の外に出てみることをお勧めします。


1.「日本の冬=鍋」


2.クリスマス頃のサラマンカ・マヨール広場


3.オーロラ観測ツアーでの1枚


4.サンタクロース村(フィンランド)


5.年越しカウントダウンパーティーにて


6.クリスマスマーケット(エストニア)