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 「山形大学での一年を過ごして」

   人文学部法経政策学科 1年 湯目 柊 (ゆのめ ひいらぎ)

 一年というものはなかなか早いもので、気が付くと二年生は目の前になっていました。振り返るとたくさんのことが昨日のように思い出されます。

 昨年春、私は山形大学に入学しました。しかしながら、実際にどんな講義をやり、どんな活動をするのか、実のところ当時私はあまり理解できてなかったのです。どのくらいかと申しますと、  「『人文学部 法経政策学科』なんてゴリゴリの社会系っぽい名前の学科に入ったんだ!きっとなんかよくわかんないけど経済とか法律とかゴリゴリやるんだろう、うん!」
 などと阿呆なことを考えていたくらいでした。なので、入学してまずびっくりしたのは『一年生は教養科目が主で、学科の専門外の分野も幅広く修得できる』というところでした。
 これは私にとってうれしい誤算でした。と、いうのも社会系学科に入ったにもかかわらず「好きな教科は数学・理科・現代文・美術!嫌いな教科は英語・社会・古典!暗記嫌い!」と豪語していた私にとっては、法律など暗記し叩き込むような講義だけがすべてじゃないと知ったからです。一年生が主に習得する教養科目は『感動する化学』など、文系科目を重点的に習ってきた人にもわかりやすい理科系講義や、『日本近世美術史』などあまり高校で習ってこなかったような文化史系講義、さらには土日に行われるフィールドワークのようなものまで幅広く、興味があるところだけつまみ食いができるという素晴らしいシステムでした。
 もちろん、専門科目の方も想像したよりもわかりやすく楽しい講義でした。高校までの社会科目と言えば『暗記科目の王道』のようなイメージを持っていました。しかし、山形大学の講義では暗記というよりも、考え方のプロセスや枠組みを教えていただくほうが多く、面白いものが多かったのです。

 ここまで大学内での勉学のことについてばかり語ってきたので、次はイベントについてお話ししようと思います。山形大学には、秋ごろに『八峰祭』という祭りがあります。サークルなどの団体ごとに食べ物などを販売する屋台を出したり、体育館で出し物をしたりする、いわば学祭です。私はテコンドー部として、トッポギという韓国料理を販売していました。当日、風が強く肌寒かったにもかかわらず、多くのお客様に恵まれてとても活気のある祭であったのを覚えています。いかに地面に大量に落ちてある銀杏をよけながらお店を回るのかも考えてみると意外と楽しいです。

 春、新入生がまた桜とともにやってきます。しっかりと下調べをして完璧に山形大学というものを学んできている生徒と、私のように右も左もわからない生徒がたくさんあの門をくぐっていきます。山形大学での一年を経て、先を歩む者として、そっと彼らのキャンパスライフの傍らの道しるべになれたら幸いだと思っております。また、二年生になると選択したコースの専門の講義が多くなるということで、一歩一歩着実に社会に通じる知識を付けていきたいと感じています。