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地域教育文化学部  鈴木  愛里奈

留学報告

留学先:中国・吉林大学
期間:2011年3月~2012年1月

 「中国は危ない」そういう友達・親戚は私の周りにたくさんいます。食品の安全性や国民性が問われる中国でそういった考えを抱いてしまうことは無理もないことです。ですが、自分で見なければ本質は見えてこない、私はこう思うのです。百闻不如一见(百聞は一見に如かず)この考えのもと私は中国へ留学することを決めました。
 まず感想を一言でいうと、「楽しかった」それだけです。薄い感想に見えますが、正直中国留学に行く前は絶対こう思うとは考えもしませんでした。私にとって中国は「未知の国」であったからです。日本では中国に関して良いニュースは報道されませんし、逆に悪いイメージをかきたてるようなものばかり。ですが、私は中国という地で中国の方たちとの対話を通してその考え方こそが間違いであることに気付きました。同時に、自分が固定概念の塊で、中国を見ていたことをとても後悔しました。私の観点から中国は一言でいうと、熱情的な国です。親しみやすく、何についても熱情的。圧倒させられました。留学生としると友達になろう、中国を知ってほしい!といきなり声をかけてくる人すらいます。この勢いこそが、今の中国全体の勢いへと繋がっているのだろうと思いました。
 語学の面においても、大きな成果を得ることができました。最初は、好奇心で留学を決意した私でしたが、日が経つにつれ、それは興味関心、そしてもっと中国を知りたいという考えをもつようになりました。そのため語学の勉強にも力をいれることもできましたし、それを苦痛と感じることもありませんでした。自己紹介で精一杯だった私が、今や生活には困らない程度まで語学力を伸ばすことができました。HSK6級にも合格し、形として留学の成果を残すこともできました。特に嬉しかったのが、中国の友達と中国と日本の若者環境について話し合えたことです。これからを担う私たちにとって、意見をぶつけあうのは大切なこと。中国の発展に伴い、最近問題視されている「貧富の格差」や「就職難」についてなど、日本・中国両国においての共通点、不満点などをお互いに話し合いました。これは、中国語という語学のツールを習得したからこそ、聞くことができる、いわば中国国民の「本音」です。そういった面でも中国を知ることができ、私の目標としていた「中国をより近くで自分の目で見て、感じること」を達成できたのではないかと思います。
 最後に私がこの留学で得たことは「繋がり」です。私は、この吉林大学でたくさんの人と「会話」をし、「友達」になることができました。再见(さようなら)と一般的に訳されますが、これは再(また)见(会おう)という意味でもあります。今はさようならだけど、また会おう、そういえる友達が国境を越えてできたことが何よりもの成果です。
 この留学が私に教えてくれたものはたくさんあります。この一生忘れることがない貴重な経験を糧に、私は国際社会を支えていける人間になりたいと思います。
 
 

地域教育文化学部  鈴木  愛里奈 地域教育文化学部  鈴木  愛里奈