山形大学校友会
山形大学校友会事務局
 (山形大学エンロールメント・マネジメント部)
 〒990-8560 山形市小白川町一丁目4-12
 TEL 023(628)4867 FAX 023(628)4185
 
山形大学校友会活動状況
山形大学オフィシャルサイト交通アクセス・地図

人文学部  渡辺  蒼

留学報告

留学先:中国・北京林業大学
期間:2011年9月〜2012年7月

 私は2011年9月1日から2012年7月15日まで中国の北京にある北京林業大学に留学してきました。
 行った当初は頼れる人もいない状況で何も分からなかったので、これから約1年間本当にここで生活できるのかなと不安でいっぱいでした。しかし、誰かから手を差し伸べてくれることはなくても自分が行動を起こせば助けてくれることが分かり、分からないことがあったら誰かに聞いて、様々な人の助けを借りながら生活をするうちにその生活に馴染んでいくことが出来ました。生活に慣れて少し気持ちにも余裕が出来てくると周りの人に興味を持ち始め、寮母さんや留学生、学校の先生方や学食の従業員の人などたくさんの方と話をするようになり、そこからみんなと打ち解けることが出来て毎日が楽しくなっていったことを今でも鮮明に覚えています。
 私は今回の留学を通して学んだことは、何事も自分から行動を起こすことの大切さと笑顔の重要性です。日本では当たり前に出来ていたことも海外に行くと言葉が通じない怖さから何も出来なかったのですが、自分から話しかけたり行動したりしないと相手には分かってもらえないし、何も伝えることが出来ないので何も始まらないで終わってしまうことが多々ありました。そこで自分から行動を起こす大切さというものがいかに重要であるかということを改めて実感し、自分から話しかけたり行動したり出来るようになってからの語学の成長のスピードは自分でも驚くほどでした。クラスメートや先生方からも成長したと言ってもらえた時は本当に嬉しくて、もっと自分から自信を持って話しかけようという意欲にも繋がりより成長出来たと思います。
 そして、笑顔は初対面の人への印象を大きく左右するものであることを実感したからです。初め、中国語が分からず寮の部屋から外に出ることすら怖くて、そんな状態で毎日学校に通っていたため、クラスメートと話す際も顔が引きつってしまい笑顔で話すことが出来ませんでした。当然そんな状態では話してくれる人はおらず、休憩中も勉強をするなど自分でも話すことを避けてしまっていました。でもある日、クラスメートの1人が私に笑顔の重要性を教えてくれて、これまで自分の顔に笑顔が無かったことに気づかされました。そこから話すようになり、中国語が分かるようになり、笑顔で冗談も言い合えるほどに成長し、一気にクラスに打ち解けることが出来るようになりました。このように、言葉が分からなくてもまずは心からの笑顔で人と接すれば、自然と人が寄ってくることが分かり、本当に笑顔という行為は重要であると感じました。
 私の留学の目的であった中国をよく知る。ということについては少し達成出来たかなと思います。中国というと範囲が広いため達成できたと断言することは出来ませんが、北京に関しては、案内できるくらい1人であちらこちらに出掛け、たくさんの市民とも会話をし、どこを歩いても怖いという感情がなくなりました。そのくらい北京の生活に馴染むことができ、もっと居たい、また行きたいと思えることが北京を知ることが出来たからこそのなによりの良い思い出です。
 留学を終えて帰って来てから家族や友人に「変わったね」とよく言われます。留学に行ったことにより日本を出る怖さが無くなったのと、自分自身をさらけ出して人と接することの楽しさを感じてきたからこそ、日本に帰ってきてからの家族や友人への対応に違いが生じ、このように言ってもらえたのだと思います。留学で得た仲間や感動や成長はこれから生きていく上で一生忘れることの出来ない宝物になりました。今後さらにいろいろなことに自信を持って積極的に挑戦していこうと思います。私にとって留学は、学生時代の貴重な体験で、人生の大切な一部だと感じています。