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人文学部 堀川 啓太

留学報告

留学先:アメリカ合衆国・ニューヨーク州立コブルスキル農業技術大学
期間:2012年8月〜2013年5月

 私は昨年の8月から今年5月までの約10か月間、アメリカ、ニューヨーク州のコブルスキルで勉強しました。そこでは英語を話せるようになることは勿論のこと、様々な文化や価値観を知り、また理解し合うことに努めました。他にも、日本が世界のほかの国々からどの様に認知されているかも知ることができて、とても興味深いことを知ることができました。これらは多くの人種、宗教、国の人間が一堂に会するアメリカという国ならではの経験ではないかと思います。そういう意味で、今回のアメリカへの留学は大きく自分の人生に影響を与えた10か月でした。そのような機会を支援してくださった山形大学の留学支援担当と国際交流室の皆さんや校友会の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
 留学前の数日は自分で志望したにも関わらず、不安でいっぱいでした。私は肝が据わっていないものですから、誰も知らない、分からないことが多く、言葉も正確には通じない土地へ行くことがとても不安でした。大学に着いてからも、英語の授業なんてついていけるのだろうか、多くの心配事がありました。しかし、それらは実際にはどうにでもなるものでした。そんな不安はどこへやら、毎週末サッカー、その後のパーティーで色々な国籍の人と騒いで、笑い合うなんてことが留学前の自分には想像できなかったと思います。
 色々な国籍の人と言っても、自分の回りにはアメリカ人だけでなく、アジアやイスラム圏からの留学生も多かったです。さらにアメリカ人と言っても、スパニッシュやアフリカンアメリカン、そしていわゆる白人と呼ばれる人たちは、留学生に対する態度から休日の過ごし方までまるで違っていて、個人にも依りますが、それでも明らかに傾向が一致するという印象を受けました。アメリカ人と言っても一括りにし難いものだと思いました。
 また、ほかのアジアやイスラム圏からの留学生とも沢山知り合うことができましたが、これは留学生の多くはDIXと呼ばれる寮に住んでいるからです。大抵の学生はキャンパス内のいくつかある寮に住んでいて、留学生はこのDIXが多いということでした。彼らとはよく街に遊びに行ったり、多くの行事に一緒に参加したりしました。文化は違えど、楽しい時間を過ごすのことに国境の隔たりはないと思えました。しかし、一緒に遊んでいると金銭感覚での問題が発生します。東南アジアや中東といった勢いのある国からの留学生は大抵、親が凄い仕事をしていて、予約するホテルやレストランでは覚悟して行ったなんてこともありました。また、新興国のような勢いのある国からの留学生は帰国後、自分の国を引っ張っていくんだ、自分たちが国を作り上げていくんだ、というような強い主体性を感じ取ることができました。
 仲の良かった東アジア、東南アジアからの留学生と話すと、日本はやはり確かな品質というイメージがあるようでした。面白いのがニューヨークシティーに行くと、必ずユニクロに一度は行くということだったり、ふりかけはやっぱり、「のりたま」が一番だそうです。また、彼らやアメリカ人によると東京はどこまでも似たような複雑な街が続いていて、SFに出てくる街のような印象を多くの人が持っているとのことでした。これらの日本に対する印象というのは個人的には非常に興味深く、いい留学の思い出となりました。
 10か月の留学を通じて、私は色々と刺激を受け、変化があったと思います。英語は話せるようになれましたし、肝も据わりました。他人を理解し、抱擁する力も身に付けることができたと思います。また、今までの人生を客観的に見つめ直すこともありました。大学4年次からのこの留学をモラトリアムとして活用できたし、自分自身を一回りでも成長させることができたと思います。改めて、支えてくれた友達、家族、留学支援担当、国際交流室の皆さん、校友会の皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。
 

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