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人文学部 松本 和也

留学報告

留学先:アメリカ合衆国・テキサス大学アーリントン校
期間:2012年8月〜2013年5月

 私は2012年8月から9ヶ月間、アメリカ合衆国テキサス大学アーリントン校に交換留学しました。元来私は英語が苦手で、大学生活を通じてそれを克服していきたいと考え、1年生の時には校友会様からの援助をいただき、カナダのトロントに語学研修にも行かせていただきました。今回の留学は、私の学生生活の集大成的な位置づけだったと言えます。
 テキサス州はアメリカ中南部に位置し、日本人が少ない州として知られています。交換留学先のテキサス大学には、25000人ほどの学生がいましたが、日本人は13人ほどでマイノリティでした。そのおかげで日常生活でも常に英語を使わなければならず、留学当初は非常に苦労したものです。授業も当初は全くついていけず、最初のMid-termではほとんどの科目でFを取るなど苦しみましたが、猛勉強のかいあって単位を無事に取ることができました。あの苦労した経験があったから、英語がさらに身に付いたと思います。
 授業では、こちらの大学でも専攻する歴史学の他に、心理学に挑戦いたしました。アメリカの授業は専用の電子デバイスを用いて、日本にはない規模の大教室で行うものがあったり、また少人数のクラスでは先生との講義にもかかわらず常に生徒から質問が飛び交うなど、講義方式の違いにまず驚かされました。私の専攻する学問の話ですと、日米開戦に至るまでの外交史の授業では、先生がアメリカ人にもかかわらず、「日本がハルノートを受理できないのはわかりきっていた」とか、「日本海海戦では日本のsurprise attackを賞賛しておいて、真珠湾をバッシングするのはいかがなものか」などと非常に冷静な視点をもっており、アメリカは歴史が浅いので歴史学も大したことがないという日本でのステレオタイプをいい意味で裏切られました。
 私は日本の大学でテニスサークルを立ち上げ部長をしておりました。アメリカではテニス部に入部し、遠征チームに入ることに挑戦しました。シングルスでは歯がたちませんでしたが、ダブルスの遠征チームに選ばれ、テキサス州の大会を転戦し、そのうちの一つの大会で優勝することができました。このテニス部に在籍するということは、普通の交換留学生にはない経験でしたし、また留学生同士の枠を超えた友人を数多く作ることができ、語学や文化の面でも得られるものは非常に大きかったと思います。交換留学中に知ったアメリカでのトレーニング方法などは、今後山形大学のテニスサークルに導入していくつもりです。
 私が留学で得た中で、一番大きな収穫だったとおもうのは友人です。留学当初は日本人が珍しく、またアジアの国の人々とは歴史問題や領土問題を抱えていることもあり、なかなか打ち解けられない時期もありましたが、留学生同士でパーティをし、徐々にお互いの人間性を知るにつれ仲良くなり、最後は交換留学終了後に韓国に集まって2週間ほど旅行もしました。今ではアジアの国なら、友人がいない国はほとんど無いです。何よりも、自分とのコミュ二ケーションを通じて、日本が好きになったと言ってもらえたのが嬉しかったです。
 今回このような有意義な留学を送ることができたのも、校友会様からの暖かいご援助を頂いたおかげです。今後この経験を活かして教育に携わって行きたいと考えております。本当にありがとうございました。
 

人文学部 松本 和也
人文学部 松本 和也

人文学部 松本 和也