留学報告
留学先：台湾・銘傳大学
期間：２０１２年９月〜２０１３年２月
＜留学の動機＞
私は2011年の八月末、異文化交流実習として台湾へ二週間の語学研修に訪れました。この二週間を通して台湾の文化、歴史、言語、人柄に興味関心を持ちました。その後、東洋史を専攻し日本や中国等の東アジア諸国の歴史を考える上で台湾は無くてはならないと考え、ここにすむ人々の考え方や歴史観に大きな関心を抱きました。こうした経緯と、中国語の運用能力を高めたいという目標から台湾への留学を決めました。
＜留学中の生活＞
当初は日本と異なる食生活や習慣に戸惑い、中国語力が未熟であったため食事をするのも億劫でした。しかし、三ヶ月を過ぎた辺りから日常会話を聞き取ることや、友人同士の会話に加わって話すことを楽しめるようになり留学生活は次第に充実していきました。
台湾へ来た当初は面倒だと感じていた外食も、生活していくうちに毎日の楽しみの一つとなっていきました。銘傳大学桃園キャンパスの近くにはあるお店はどれも美味しく値段も安いためとても便利でした。とりわけ美味しかったのが、豆花とよばれるスイーツと、火鍋、そして水餃子。とくに火鍋は、テイクアウトもできるうえ、一人前の鍋とご飯、そして飲み物がついて９０元〜１００元とお手頃価格で、大勢で食べても家に持ち帰って一人で食べても美味しい料理でした。特に私がいつも食べていたのは、羊肉のトマト鍋で、これが一番美味しかったと思っています。そして、ご飯を食べたあとにデザートとして食べる豆花も格別でした。プリンのような食感の豆腐に甘い砂糖水や豆乳をかけ、そこに自分で選んだ小豆やタピオカ、仙草ゼリーなどをトッピングして食べるデザートです。冬の時期になるとショウガの入った熱々の砂糖水をかけて食べることをお勧めします。体も温まり非常に美味しいです。水餃子は手軽に食べられ値段も安いことはもちろん、比較的濃い味の多い台湾の料理の中ではさっぱりと食べることが出来るため昼ご飯によく食べていました。
台湾の生活の中でなかなかなれることが出来なかったのが天候です。私は元々雨の日などに頭痛になりやすい体質だったのですが、台湾は冬の時期雨が多くたびたび頭痛になったり体調を崩したりと大変でした。これから台湾に留学を考えている学生には十分注意してもらいたいです。
＜留学の成果＞
この留学を通して得たものは語学力と友人です。語学力は言わずもがな、来た当初は簡単な挨拶程度しか出来ず、意思の疎通など夢のまた夢であった私が、帰国一ヶ月前には友人と買い物に出かけたり、一人旅で飛行機に乗ったりすることも出来るようになりました。もちろんすべての日常会話がスムーズに行くかと言われればまだそのレベルには達していないと思います。けれど、今持っている聴く力、話す力をできる限り保って日本での勉学に生かしたいと思います。
しかし、それ以上に私にとってこの留学で得た友人や先生との関係は価値のあるものだと感じています。帰国一ヶ月前に私は、台中、台南、高雄、花蓮、金門島など台湾の多くの場所を訪れました。この中で金門島を除いた街では、台湾で知り合ったクラスメート、友人が私の旅をサポートしてくれました。台中の友人はお勧めのお店を予約して連れて行ってくれたり、高雄の友人は自分自身のふるさと屏東という街を案内してくれたりしました。台南の後輩は、実家に宿泊させてもらい、花蓮の友人はバイクで夜市や観光名所に連れて行ってもらいました。
日本で暮らしていたときは、誰かに頼んだり頼ったりすることがとても申し訳ないように感じていました。しかし、台湾人の友人たちにいろいろなことで助けてもらったり、力を貸してもらったりしたことで、人に頼るということに対する考え方が変化しました。
この留学を通じて得たものを、今度は私が日本へやってきた留学学生に還元したいと考えています。そして台湾での出会いと繋がりを大切にして、語学の勉強を重ねていきたいと思います。
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